救いの手東日本巨大地震復興企画 「がんばれ まけるな」 童話・昔話・おとぎ話の福娘童話集


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ガチョウと間違えられた白鳥



ガチョウと間違えられた白鳥

 あるお金持ちが、ガチョウと白鳥を一緒に飼っていました。
 ただし、ガチョウはいつか殺して食べる為に、白鳥は鳴き声を楽しむ為に飼っていたのです。

 さて、いよいよガチョウをしめ殺す事になりましたが、その時は日がくれてあたりはまっ暗でしたから、2羽の鳥のうちどちらがガチョウか見分けがつきませんでした。
 それで、白鳥がガチョウの代わりに捕まってしまいました。
 しかし、白鳥はひときわ大きく鳴きました。
  死に際の白鳥は、とりわけ美しく鳴くと言われています。
 その美しい鳴き声を聞いて、捕まえた人はすぐに間違いに気がつきました。
 こうして、白鳥は美しい声のおかげで命拾いしました。

 このお話しは、秀でた特技は自分の身を助けるという話です。
 何か習い事をしている人は、頑張って上手になればきっと良い事がありますよ。

おしまい

※ メッセージ。

 被災された皆さまへ。

 大震災の被害を受けられた皆さまに、つつしんでお見舞い申し上げます。

 また、いっこくも早く復興されますよう、心からお祈り申し上げます。

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