きょうのイソップ童話
童話集 > イソップ > 4月

4月30日のイソップ童話

医者と病人

医者と病人

 ある医者が、1人の病人の手あてをしていました。
 しかし、病人は死んでしまいました。
 お葬式にあつまった人々に、医者は、
「あの人も酒を飲むのをやめて、ちゃんと浣腸(かんちょう)して悪い物を出していれば、死なないですんだのですがね」
と、いいました。
 これを聞いたある人が、おこりました。
「ちょっとあなた、そんなことは、今になっていってもだめですよ。なんの役にもたたないじゃありませんか。病人が聞くことができるあいだに、あなたがしっかりとおしえてあげるべきだったのです」

 友だちを助けるなら、友だちが助けてもらいたがっているときに助けるべきで、とりかえしがつかなくなってから、えらそうなことをいうのはまちがっていると、このお話しはおしえています。

おしまい

きょうの「366日への旅」
記念日検索
きょうは何の日?
誕生花検索
きょうの誕生花
誕生日検索
きょうの誕生日
福娘童話集
きょうの日本昔話
福娘童話集
きょうの世界昔話
福娘童話集
きょうの小話

今月一覧へ トップへ