きょうのイソップ童話
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6月19日のイソップ童話

オオカミが来た!!

オオカミが来た!!
(オオカミと少年)

 ある村に、ヒツジ飼いの男の子がいました。
 来る日も来る日も、仕事はヒツジの番ばかり。
 男の子はあきあきしてしまい、ちょっといたずらをしたくなりました。
 そこで男の子は、とつぜん大声をあげました。
「たいへんだ! オオカミだ。オオカミだ」
 村人がおどろいて、かけつけてきました。
 それを見て、男の子は大笑い。
 何日かして、男の子はまた大声をあげました。
「たいへんだ! オオカミだ。オオカミだ」
 村人は、こんども飛び出してきました。
 男の子はそれを見て、またもや大笑い。
 ところがある日、本当にオオカミがやってきて、ヒツジの群をおそいました。
 男の子はあわてて、叫び声をあげました。
「オオカミが来た! オオカミが来た! 本当に狼が来たんだよ!」
 けれども村人は、知らんぷりです。
 なんどもうそをいう男の子を、だれも信じようとはしなかったのです。
 かわいそうに、男の子のヒツジは、オオカミにみんな食べられてしまいました。

 このお話しは、うそつきはたとえ本当のことをいっても、だれも信じてくれない事をおしえています。

おしまい

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