8月17日のイソップ童話
ヤギと番人
ヤギの番人が、ヤギの群れを小屋に連れもどそうとしていました。
ところが一匹だけ、いつまでも草を食べていて、こちらへこないのがいました。
番人はその食いしんぼうのヤギにむかって、石を投げました。
石はうまく命中しすぎて、ヤギの角(つの)を一本おってしまいました。
「しまった!」
番人はヤギに、
「たのむから、ご主人にいいつけないでくれよな」
と、たのみました。
するとヤギは、
「それはいいですが、いくらわたしがだまっていても、かくしようがないじゃありませんか。だって、この角は折れているのですもの」
だれの目にもあきらかな失敗は、ごまかすことはできないものです。
そういうときは、すなおにあやまりましょう。
おしまい
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