きょうの江戸小話
童話集 > 小話 > 3月

3月21日の小話

文句をいいに

文句をいいに

 高い薬代を取られているのに、だんなの病気は、ちっともよくなりません。
「くやしいから、これから医者の家までいって、うんと文句をいってきてくれ」
 だんなは、病気がなおらないので、腹だちまぎれに、こぞうにいいつけて、医者の家に文句をいいにいかせました。
 ところが、こぞうは、いったかとおもうと、すぐに引き返して来ました。
「ずいぶん早く帰って来たではないか。でも、文句だけは、思いっきりいってきてくれたのだろうな?」
と、念をおしますと、こぞうはだんなに数字の書いた紙切れをみせました。
「なんだい、この紙切れは」
「はい。文句をいいにいったのですが、わたくしのように、文句をいいに来た人たちがおおぜいつめかけていまして、家の中には一歩もはいれませんでした。そこで、整理券(せいりけん→番号の書いた、順番待ちの予約券)をもらい、とりあえず引き返してまいりました」

おしまい

きょうの「366日への旅」
記念日検索
きょうは何の日?
誕生花検索
きょうの誕生花
誕生日検索
きょうの誕生日
福娘童話集
きょうの世界昔話
福娘童話集
きょうの日本昔話
福娘童話集
きょうのイソップ童話

今月一覧へ トップへ