キップリング

キップリング

 キップリング(1865〜1936)はイギリスの作家で、イギリス支配期のインドとビルマをおもな舞台とする小説、詩、短編物語を書き、イギリス最大の短編物語作家のひとりにかぞえられています。

 インドのボンベイで生まれ、6歳のとき教育をうけるためにイギリスへわたった彼は、1882年にインドにもどり、82〜89年までラホールの新聞「シビル・アンド・ミリタリー・ガゼット」の編集にあたり、短編物語も書きました。

 植民地インドでのイギリス人の生活をえがいた「高原平話」(1888)などの短編集には、インドの土地と人への深い一体感と理解があらわれていて、これらの短編によってキップリングの文学的評価は確立します。

  多作な作家で、作品のほとんどがひろい人気を博し、07年にイギリスの作家としてはじめてノーベル文学賞を受賞しました。

 彼の残した有名な童話には、福娘童話集には未掲載ですが、「ジャングル・ブック」があります。

福娘童話集の中で掲載されている作品。

ゾウの鼻はなぜ長い

寺子屋へ戻る