バリ

バリ

 ジェームズ・バリー(1860〜1937)はイギリスの劇作家・小説家で、ピーター・パンに代表されるように、空想豊かな作風で知られています。
 バリの生まれたスコットランドは妖精の国でもあって、ピーター・パンの物語は妖精について多くのことをおしえてくれます。
 たとえば、この世に生まれてきた赤ん坊がはじめてわらったとき、その笑いが粉々にこわれて何百万という細かいものになり、それが妖精になったといい、妖精と人間とがいちばんちがうところは、妖精は役にたつことをけっしてしないということもおしえてくれます。
 またピーター・パンによると、ツバメは死んだ子供の魂であって、それでツバメはいつも自分が人間であったときにすんでいた家の軒に巣をつくるのだというのです。

 ピーター・パンは、本のほかに劇やミュージカルとしても子供たちに広く親しまれており、ほかにも、大人として社会的責任をひきうけようとしない若者の態度に対して、ピーター・パン症候群という呼び名がつけられています。

「きょうの世界昔話」に登場する、バリの童話。

ピーター・パン

寺子屋へ戻る