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5年生のイソップ童話
ネズミとカエル
陸にすむネズミが、カエルとなかよしになりましたが、これが運のつきでした。
と、いうもの、カエルにはわるだくみがあったからです。
カエルはネズミの足と自分の足を、ヒモでむすびつけました。
そして、はじめはなかよくいっしょに畑のムギを食べにいきました。
それから、沼(ぬま)の岸に近づきました。
沼(ぬま)までくると、カエルはネズミを水のそこに引きずり込(こ)んで、
「ケロ、ケロ、ケ、ケ、ケ」
と、わらいながら水遊びをしました。
かわいそうなネズミは、さんざん水を飲んでおぼれ死んでしまいました。
でも、足がカエルの足にむすびつけられているので、カエルといっしょに浮(う)いたり沈(しず)んだりしていました。
それを1羽のトンビが見つけて、このネズミをさらっていきました。
とうぜん、ヒモで足がつながっているカエルもいっしょに、トンビのえじきになりました。
悪いことをすると、自分もそのむくいをうけることになるというお話です。
おしまい