福娘童話集 小学生童話 4年生
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4年生のイソップ童話(どうわ)

人間とセミ

人間とセミ

 ある人が、畑を食いあらすイナゴをとっては殺(ころ)していましたが、セミも一ぴきつかまえました。
 そして殺(ころ)そうとしたので、セミがいいました。
「わたしを殺(ころ)しても、なんにもなりませんから、およしなさい。わたしは畑を食いあらしたりしません。それどころか、わたしはすずしい歌を歌って、つかれた旅人をなぐさめています」
 それを聞いた人間は、なるほどと思い、セミを逃(に)がしてやりました。

 虫とはいえ、人間に害(がい)をあたえないものを殺(ころ)すのは、よくないことです。

おしまい

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