福娘童話集 小学生童話 6年生
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6年生のイソップ童話

人とキツネ

人とキツネ

 キツネに畑をあらされて、いまいましく思っている人がいました。
 いちど、思うぞんぶん、しかえしをしてやろうと考えて、キツネをつかまえ、しっぽの先に油をしみこませた綿をくくりつけて、火をつけました。
 しかし神さまは、キッネをこの男の畑に逃(に)げこませました。
 ちょうど刈(か)りいれの時期でしたから、たいへんです。
 男はキツネの後を追いかけながら、せっかくみのった作物が焼かれるのを見て、泣きわめくだけでした。

 他人にたいしては、寛大(かんだい→広い心)にしなければなりません。
 むやみに腹(はら)を立てるのは、やめましょう。
 なぜなら、このお話しのように、ひどく損をするばあいがよくあるからです。

おしまい

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