福娘童話集 きょうのイソップ童話
福娘童話集 > きょうのイソップ童話 > 3月のイソップ童話 > 目の見えない人

3月18日のイソップ童話

目の見えない人

目の見えない人

♪音声配信

亜姫のイソップ童話より

 目は見えないけれど、手でさわっただけで動物の種類をいいあてることのできる人がいました。
 ある日、この人のところへ、だれかがオオカミの子を連れてきました。
 この人はさわってみて、しばらく首をひねっていました。
 そして、
「はてさて、これはオオカミの子でしょうか、キツネの子でしょうか、それとも、にたような種類のほかの動物の子でしょうか、ちょっとわかりません。でも、はっきりしていることは、この動物がヒツジたちとなかよくやっていける動物ではない、ということです」

 このように、悪者の正体は、たいてい、そのからだつきだけでわかるものです。
 悪者がかしこい人をだまそうとしても、かしこい人は、そのすがたを見ただけで見やぶってしまうのです。

おしまい

366日への旅 トップへ移動

今日は何の日へ移動 今日の誕生花へ移動 今日の誕生日へ移動
福娘童話集 きょうの世界昔話  福娘童話集 きょうの日本昔話へ移動 きょうの小話へ移動

トップページへ移動   このページを閉じる   ホームへ移動