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7月9日のイソップ童話
金づかいのあらい若者とツバメ
金づかいのあらい若者が、お金をつかいはたし、持っていたものを売りつくして、とうとう、外套(がいとう→オーバーコートのこと)一枚しかなくなってしまいました。
そのとき、一羽のツバメを見かけました。
それは、ほかのツバメよりもとくべつに早くわたってきたツバメでした。
でも、若者はツバメを見たとたん、
「ああ、春だ。もう、外套はいらないな」
と、さっそく外套を売りにいきました。
ところがその後、天気が悪くなり、寒さが戻ってきました。
若者がブルブルふるえながら歩いていると、あのツバメがこごえ死んでいました。
若者はいいました。
「やれやれ、しょうがないやつだ。おまえとおれと両方がこんなみじめな事になったのも、おまえのせいだぞ」
このお話しは、どんなことでも時期をまちがえると、とんでもないことになると、おしえています。
おしまい