福娘童話集 きょうのイソップ童話
福娘童話集 > きょうのイソップ童話 > 7月のイソップ童話 > ライオンとイノシシ

7月30日のイソップ童話

ライオンとイノシシ

ライオンとイノシシ

 夏のある日、暑さでのどがカラカラにかわいたライオンとイノシシが、小さな泉に水をのみにきました。
 どちらが先にのむかでケンカになり、しまいには、生きるか死ぬかのとっくみあいになりました。
 ところが、とっくみあいの途中で、両方がふと、まわりを見てみると、ハゲタカがすぐそばにあつまっているではありませんか。
 ライオンかイノシシか、先に殺された方をえじきにしようと待ちかまえているのです。
 それを見て、ライオンとイノシシはケンカをやめてこう言いました。
「ハゲタカやカラスのえじきになるよりは、おたがいに仲なおりするほうがましですね」

 つまらないケンカや対立は、はやくやめることです。
 なぜなら、そんなことをつづけていれば、きっと両方ともひどい目にあうようになりますから。

おしまい

366日への旅 トップへ移動

今日は何の日へ移動 今日の誕生花へ移動 今日の誕生日へ移動
福娘童話集 きょうの世界昔話  福娘童話集 きょうの日本昔話へ移動 きょうの小話へ移動

トップページへ移動   このページを閉じる   ホームへ移動