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2016年12月19日の新作昔話
農夫とリンゴの木
イソップ童話 → イソップ童話とは?
ある農夫の庭に、一本のリンゴの木がありました。
しかしこのリンゴの木は実を付けないので、農夫は斧を手に持つとリンゴの木を切り倒し始めました。
このリンゴの木を憩いの場にしているスズメやセミは、農夫にリンゴの木を切り倒さないで欲しいと懇願しました。
「お願いします。この木を切らないで下さい。もし、木を切らずにいてくれたならば、自分たちはあなたのために歌を歌って労働の慰めとなりますから」
しかし農夫は彼らの願いに耳を貸そうとはせずに、二度、三度と斧を打ち込みました。
すると斧が木の洞に到達して、洞から蜜のいっぱいつまったハチの巣が見つかりました。
その後、農夫は切り倒そうとしていたリンゴの木を御神木かなにかのようにかいがいしく世話をしました。
世の中には、利益によって態度を180度変える人がいます。
おしまい
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