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2017年 2月20日の新作昔話
オオカミを告発するヒツジ
イソップ童話 → イソップ童話とは?
オオカミにたくさんの仲間を食べられたヒツジが、動物の王さまであるライオンにオオカミを罰して欲しいと訴えました。
ライオンは動物たちを集めると、ヒツジの訴えが本当かどうかを動物たちに尋ねました。
するとまず、キツネが答えました。
「オオカミは寛大で、大変気前の良い立派な方です」
キツネがこう言ったのは、オオカミから捕まえたヒツジの食べ物残しをもらっていたからです。
「うむ、ヒツジの訴えとは違っておるな。では、他に意見のある者は?」
ライオンがそう言うと、ヒツジと同じ様にオオカミに仲間を食べられたヤギやブタやウサギたちが、ヒツジの訴えは本当だと言いました。
ライオンはみんなの訴えを聞くと、オオカミとキツネにこう言い渡しました。
「オオカミの死刑は当然だが、それが何であるかを知って食べたキツネも同罪である」
直接は悪事に手を染めていなくても、悪人のやった事を知っていて利益を得た者は悪人と同じ様に裁かれます。
おしまい
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