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2017年 9月25日の新作昔話
ウサギとオオカミの決闘
イソップ童話 → イソップ童話とは?
いつも悪い事をするオオカミに腹を立てたウサギが、勇敢(ゆうかん)にもオオカミに決闘を申し込みました。
オオカミが勝てば、ウサギは自分の命をオオカミに差し出します。
ウサギが勝てば、オオカミは森から出て行くことになります。
(ふん! ウサギになんかに負けるはずがない)
自分が間違いなく勝つだろうと思ったオオカミは、ウサギからの決闘に応じました。
決闘の日。
森の王様のライオンが審判になって、ウサギとオオカミの決闘が始まりました。
「生意気なウサギめ、すぐに食い殺してやる」
オオカミはウサギに飛びかかりましたが、ウサギは素早く跳んでオオカミの攻撃をかわします。
「素早い奴め!」
オオカミは何度も何度もウサギに飛びかかりましたが、ウサギは全ての攻撃を身軽にかわしました。
やがて疲れ果てたオオカミが地面にくずれ落ちると、ウサギが勝利宣言をしました。
「やったー! ぼくの勝ちだー! さあ約束通り、森を出て行ってもらいますよ」
オオカミは、
「まだ、勝負はついてない。少し休んでいるだけだ」
と、言いましたが、ライオンはウサギの勝ちを宣言してオオカミを森から追い出しました。
自分は絶対に負けないと思っている人に、この話を聞かせると良いでしょう。
おしまい
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