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      2022年8月22日の新作昔話 
          
        ※本作品は、読者からの投稿作品です。 投稿希望は、メールをお送りください。→連絡先 
          
イラストレーター: かみしばいサーカス かみしばいサーカス 
         
七夕物語
 
 
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投稿者 「かみしばいサーカス」  かみしばいサーカス 
 
七夕物語 
中国の昔話 → 中国の国情報 
      
       
      
      
        
       夜空に輝く天の川のそばに、天の神さまが住んでいます。 
         天の神さまには一人の娘がいて、名前を、織姫といいます。 
        
       織姫ははたをおって、神さまたちの着物をつくる仕事をしていました。 
           
         さて、織姫が年頃になったので、天の神さまは娘にお婿(むこ)さんを迎えてやろうと思いました。 
       そして色々探して見つけたのが、天の川の岸で天のウシを飼っている、彦星という若者です。 
        
       この彦星は、とてもよく働く立派な若者です。 
         そして織姫も、とてもやさしくて美しい娘です。 
         二人は相手を一目見ただけで、好きになりました。 
        
       二人はすぐに結婚して、楽しい生活を送るようになりました。 
       でも、仲が良すぎるのも困りもので、二人は仕事を忘れて遊んでばかりいるようになったのです。 
        
      「織姫さまがはたおりをしないので、みんなの着物が古くてボロボロです。はやく新しい着物をつくるように言ってください」 
        「彦星がウシの世話をしないので、ウシたちが病気になってしまいました」 
         天の神さまに、みんなが文句を言いに来るようになりました。 
         天の神さまは、すっかり怒ってしまい、 
        
      「二人は天の川の、東と西に別れて暮らすがよい!」 
      と、織姫と彦星を別れ別れにしたのです。 
         
        「・・・ああ、彦星に会いたい。・・・彦星に会いたい」 
       毎日泣き続ける織姫を見て、天の神さまが言いました。 
        
      「娘や、そんなに彦星に会いたいのか?」 
        「はい。会いたいです」 
        「それなら、一年に一度だけ、七月七日の夜だけは、彦星と会ってもよいぞ」 
         
       それから織姫は、一年に一度会える日だけを楽しみにして、毎日一生懸命に機をおるのです。 
        
       天の川の向こうの彦星も、その日を楽しみに天のウシを飼う仕事にせいを出しました。 
        
       そして待ちに待った七月七日の夜、織姫は天の川を渡って、彦星のところへ会いに行くのです。 
        
       しかし雨が降ると天の川の水かさが増えるため、織姫は川を渡る事が出来ません。 
        
       でも大丈夫、そんな時はどこからともなくカササギと言う鳥が飛んで来て、 
        
       天の川に橋をかけてくれるのです。 
      イラスト17 イラストをクリックすると、大イラスト(2560×1440)を表示 
          
       さあ、あなたも夜空を見上げて、二人の再会を祝福してあげてください。 
      おしまい 
           
        おまけ 
        ささずんと昔話講座 第02話【織姫と彦星】 
  
       
      読者の「NS.MOOOON」さんの投稿作品。 
           
        日本昔話を、ゆっくりの解説でずんちゃんとささらちゃんが学んでいくシリーズ。 
      おまけ 
        ささずんと昔話講座 番外編01話【美姫幻談】 
  
       
      読者の「NS.MOOOON」さんの投稿作品。 
           
        知っているようで知らない日本昔話を、ゆっくりの解説でずんちゃんとささらちゃんが学んでいく動画です。 
         
           
          
        
       
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