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2022年9月12日の新作昔話

※本作品は、読者からの投稿作品です。 投稿希望は、メールをお送りください。→連絡先
裸の王さま(皇帝の新しい着物)
イラスト投稿者 「読み聞かせお兄さん ふうき」   読み聞かせお兄さん

裸の王さま(皇帝の新しい着物)
アンデルセン童話 → アンデルセン童話の詳細

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投稿者 「読み聞かせお兄さん ふうき」   読み聞かせお兄さん

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投稿者 「Vtuber 美浜たま」  みーたんの部屋

♪音声配信(html5)
音声 得本綾(コトリボイス) ラジオHP

♪音声配信(html5)
朗読 : 佐々木久美子

 むかしむかし、あるところに、とても着物の好きな王さまがいました。

裸の王さま(皇帝の新しい着物)

 新しい着物を作っては、それを着て歩くのが王さまの楽しみです。

裸の王さま(皇帝の新しい着物)

 ある日の事、服職人を名乗る二人のペテン師がやって来て言いました。

裸の王さま(皇帝の新しい着物)

「わたしたちは、とても美しい布をおる事が出来るのです。

裸の王さま(皇帝の新しい着物)

 その布はとても不思議な布で、それで作った着物は、おろか者、つまり馬鹿には見えないのです」

裸の王さま(皇帝の新しい着物)

「ほほう。それは面白い。さっそく布をおって、着物を作ってくれ」
 王さまは、うれしそうに言いました。
(その着物を着て歩けば、家来たちが利口者か、おろか者か、すぐに見分けがつくわけだ)

裸の王さま(皇帝の新しい着物)

 二人の男は布をおるのに必要だと言って、

裸の王さま(皇帝の新しい着物)

 王さまにたくさんのお金を出させると、熱心に布をおり始めました。

裸の王さま(皇帝の新しい着物)

 とは言っても、本当は布をおっている様な、ふりをしているだけなのですが。
「いったい、どんな着物だろう? 早く着てみたいものだ」
 王さまは、その不思議な着物を早く着たくてなりません。

裸の王さま(皇帝の新しい着物)

 そこで大臣に言いつけて、着物がどのくらい出来たかを見にやりました。

裸の王さま(皇帝の新しい着物)

 さて、布を見に行った大臣ですが、布をおっている二人の男のそばへ行ってみてビックリです。
「???」
 何も、見えないのです。

裸の王さま(皇帝の新しい着物)

 ゴシゴシ、ゴシゴシ。
 大臣は目をこすってみましたが、やはり何も見えません。
 それに気づいた二人の男は手を休めると、わざとらしく大臣に言いました。

裸の王さま(皇帝の新しい着物)

 「やあ、これは大臣。どうです、見事な布でしょう。もうすぐ出来上がりますので、王さまにふさわしい、立派な着物に仕上げますよ」
「いや、あの、・・・うむ、そうだな。確かに見事な布だ」
 大臣はそう言うと、足早に部屋を出て行きました。
「困ったな、王さまに何て報告すれば良いのだろう?」
 大臣は、悩みました。
 大臣は今まで、うそをついた事が一度もありません。

裸の王さま(皇帝の新しい着物)

 でも正直に見えないと言えば、自分はおろか者だと言う事になり、下手をすれば大臣をやめさせられてしまいます。
 そこで、王さまの所へ帰ると、

裸の王さま(皇帝の新しい着物)

「まことに見事な布です。もうすぐ出来上がって、着物にぬうそうです」
と、うそを言いました。
「そうか、それほど見事な布か」
 大臣がうそを言った事がないので、王さまは大臣の言葉を信じました。
 そして王さまは、その不思議な布を自分でも見たくなり、あくる日、大臣を連れて見に行く事にしたのです。
 二人の男が布をおっている部屋に着いた王さまは、二人の男に声をかけました。
「うむ、二人ともごくろう。して、例の不思議な布は、どこにあるのじゃな?」
 すると二人の男は、大きな布を持ち上げるふりをして言いました。

裸の王さま(皇帝の新しい着物)

「王さま、これでございます。どうです、なかなか見事な布でしょう。たった今、完成したのでございます」

裸の王さま(皇帝の新しい着物)

「へっ? ・・・」

裸の王さま(皇帝の新しい着物)

 何も見えないので、王さまは目をゴシゴシとこすりました。
 それを見た二人の男は、少し意地悪く尋ねました。
「あの・・・、もしかして、この布がお見えにならないとか」

裸の王さま(皇帝の新しい着物)

 その言葉にビクッとして王さまは、あわてて言いました。

裸の王さま(皇帝の新しい着物)

「いや、そんな事はないぞ。なるほど、確かにこれは素晴らしい布だ。うむ、実に気にいったぞ。さあ、早く着物にぬってくれ。もうすぐ行われるお祭りには、ぜひとも着て歩きたいのだ。あはははははー」

 そしてお祭りの日の朝、二人の男が完成した着物を届けに来て言いました。
「さあ、わたしたちが着物をお着せしますから、王さま、どうぞ裸になって下さい」
 裸になった王さまに、二人の男は出来上がった事になっているその着物を丁寧に着せるふりをしました。

裸の王さま(皇帝の新しい着物)

 着せ終わると、そばにいた家来たちは、

裸の王さま(皇帝の新しい着物)

「まことによく似合って、ご立派です」
「本当に。それにしても、見事な着物です」
と、口々に褒め立てました。
「そうか、そんなに良く似合うか。あはははははー」

裸の王さま(皇帝の新しい着物)

 王さまは、いかにも満足そうに言いました。
「さあ、新しい着物のうわさを聞いて、町の者も早く見たがっておる。すぐに出発させよ」
 王さまは行列をしたがえると、いばって、ゆっくりと歩きました。

裸の王さま(皇帝の新しい着物)

 それを見た大勢の町の人たちは、目を見張りながら、わざと大きな声で口々に、
「何て立派だろう。とても良くお似合いだ」
「さすがは王さま。着物が良くお似合いだ事」
と、言いました。
 本当は、みんな何も見えていないのですが、そんな事を人に知られたら、自分はおろか者だと思われてしまいます。
 その時です。
 行列を見ていた小さな子どもが、笑って言いました。

裸の王さま(皇帝の新しい着物)

「わーい、おかしいな。裸の王さまが、いばって歩いているよ」
 その声を聞いた町の人たちも、口々に言いました。

裸の王さま(皇帝の新しい着物)

「やっぱり、そうだよな。王さまは、どう見ても裸だよな」
「そうだよ。着物を着ているふりをしているけど、王さまは裸だよ」
「ああ、見えもしない着物を見える様なふりをしていた、自分が恥ずかしい」

裸の王さま(皇帝の新しい着物)

 でも、もっと恥ずかしかったのは、ペテン師にだまされて裸で歩いていた事に気がついた王さまです。

裸の王さま(皇帝の新しい着物)

 しかし、今は大切なお祭りの途中なので、すぐに行進を止めるわけにはいきません。

裸の王さま(皇帝の新しい着物)

 王さまは恥ずかしさのあまり、まっ赤になった顔のまま行進を終えると、逃げる様にお城へ帰って行ったという事です。

裸の王さま(皇帝の新しい着物)

おしまい

※ スペインの昔話に「裸の王様」のもとになったお話し、「みえない着物」があります。

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