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2024年11月11日の新作昔話
アニメサイズ
Max 1920×1080 字幕「日本語」「英語」
イラスト myi ブログ sorairoiro
※本作品は、読者からの投稿作品です。 投稿希望は、メールをお送りください。→連絡先
投稿者 「ひつじも眠る朗読チャンネル」 【眠くなる女性の声で読み聞かせ】優しい世界の昔話集(睡眠朗読)
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投稿者 「あーる」 【眠れる朗読】
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投稿者 「眠りのねこカフェ」
花とお日さま
アンデルセン童話 → アンデルセン童話の詳細
♪音声配信(html5) |
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朗読者 : こじま しず |
イラストの隠しキャラを探してみよう。
(サカナ、ウサギ×2)
正解は、お話しの最後にあります。
それは、寒い寒い冬の事です。
雪の混じった冷たい風が吹いていましたが、部屋の中は気持ち良く温まっていました。
ここは、地面の中の部屋です。
そこには、花が眠っていました。
ある日、雨が降りました。
雨のしずくは土の中まで染み込んで行き、花の根っこをゆすぶりました。
「起きなさい、起きなさいな」
「う、うーん・・・」
花の根っこは、なかなか目を覚まそうとしません。
そのうちに春が来て、温かいお日さまの光がさす様になりました。
お日さまの光は土の間をくぐって、花の根っこの所まで入っていきました。
そして花の根っこを、少しずつ、少しずつ、温めてやりました。
「ああ、体の中がムズムズする。手足をウーンと、思いっ切り伸ばしたいなあ」
花の根っこは目を覚まして、そんな事を言いました。
また、雨が降りました。
雨は土の中に染み込むと、花の根っこをくるんでいる、薄い皮を濡らして柔らかくして言いました。
「出て来なさい。早く、出て来なさい」
そこへまた、温かいお日さまの光が入って来て、ポカポカと温めました。
「ああ、もう、ジッとしてはいられないよう」
と、花の根っこは言いました。
間もなく根っこは、白いひげの様な根を出して来ました。
それから、薄緑の芽を伸ばして来ました。
芽はお日さま光をいっぱい浴びようと、お日さまの光が来る方へと伸びて行きました。
そしてとうとう、土の上に出て来ました。
「ああ、なんて明るいんだろう」
芽は、眩しくて困りました。
すると、お日さまは、
「やあ、やっと顔を見せてくれたね」
と、やさしく気持ちの良い光で、小さな芽を包みました。
今度は、そよそよと風が吹いて来て言いました。
「はじめまして、やっと、出て来たんだね」
そして今度は小鳥がやって来て、楽しそうに歌いました。
「♪ 芽が出たよ。 芽が出たよ。可愛い芽が出たよ」
芽は、うれしくなりました。
「よーし、もっと大きくなって、みんなに喜んでもらおう」
芽は頑張って、毎日毎日大きくなりました。
もう、お日さまも眩しくはありません。
グングン、グングン伸びていきました。
「しっかり、しっかり」
「がんばれ、がんばれ」
「その調子だよ」
「♪ もうすぐ、もうすぐ、もうすぐだー」
お日さまも、雨も、風も、小鳥も、みんな励ましてくれました。
そしてついに、芽は可愛いつぼみをつけて、きれいな花を咲かせたのです。
「やったー」
「おめでとう」
「すごく、きれいだよ」
「♪ 花が出たよ。花が出たよ。可愛い花が出たよ」
みんなに褒めてもらって、花はとても幸せでした。
ほら、あなたのお庭に咲いている花が、その花ですよ。
おしまい
隠しキャラの正解
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