| 福娘童話集 > きょうの新作昔話 >星の金貨 2024年12月16日の新作昔話
 
  イラスト myi   ブログ sorairoiro
 
 星の金貨
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 アニメサイズ
        Max 2880×2160 字幕「日本語」「英語」
 
 イラスト myi   ブログ sorairoiro
 
 ※本作品は、読者からの投稿作品です。 投稿希望は、メールをお送りください。→連絡先
 
 投稿者 「ひつじも眠る朗読チャンネル」  【眠くなる女性の声で読み聞かせ】優しい世界の昔話集(睡眠朗読)
 
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 制作: フリーアナウンサーまい【元TBS番組キャスター】
 
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 制作 : 果実乃ゐと⁕Kamino Ito⁕
 
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 制作: ユメの本棚
 
 
  むかしむかし、あるところに、小さな女の子がいました。お父さんもお母さんも死んでしまって、女の子の持っている物は着ている服と、親切な人がくれた一切れのパンだけです。
 頼る人のいない女の子は、神さまだけを頼りに野原へ出て行きました。
 すると、貧しい男の人がやって来て言いました。
 
  「お願いだ。わたしに何か食べる物をおくれ、もう、腹ぺこなんだ」食べる物といっても、女の子には一切れのパンしかありません。
 このパンをあげてしまったら、女の子の食べる物がなくなってしまいます。
 でも女の子は、持っていたパンを全部あげて言いました。
 
  「神さまのお恵みが、ありますように」
 そして先へ歩いて行くと、1人の子どもがやって来て泣きながら言いました。
 
  「さむい、頭がさむいよう。ねえ、何かかぶる物をちょうだい」そこで女の子は、自分のボウシをあげて言いました。
 
  「神さまのお恵みが、ありますように」
 またしばらく行くと、今度は上着がなくてこごえている子どもに会いました。
 
   女の子は自分の上着を脱ぐと、その子どもにあげて言いました。 
  「神さまのお恵みが、ありますように」
 また先へ歩いて行くと別の子がスカートを欲しがるので、
 
  スカートをあげて言いました。 
  「神さまのお恵みが、ありますように」
 とうとう女の子は、森にやって来ました。
 あたりはもう、すっかり暗くなっています。
 
   そこへまた1人の子どもがやって来て、下着を欲しがりました。下着をあげると、女の子は裸になってしまいます。
 女の子は、少し迷いましたが、
 (暗い夜だから、だれにも見えやしないわ)
 女の子はこう考えて下着を脱ぐと、とうとうこれもあげて言いました。
 
  「神さまのお恵みが、ありますように」
 こうして女の子が何一つ身につけずに立っていると、突然空から星が落ちてきました。
  
 
 
  そしてその星は、ピカピカ光る金貨になったのです。 
   気がつくと裸だったはずの女の子は、いつの間にか立派な服を着ていました。 
  「ああ、神さまありがとう」女の子は金貨を拾い集めると、そのお金で一生幸せに暮らしたということです。
 おしまい   
 
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