| 福娘童話集 > きょうの新作昔話 >雪女の恩返し 2025年1月20日の新作昔話
 
  イラスト myi   ブログ sorairoiro
 
 イラストの隠しキャラを探してみよう。
 (雪ウサギ×2)
 
 正解は、お話しの最後にあります。
 
 アニメサイズ
        Max 2880×2160 字幕「日本語」「英語」「中国語」
 
 
 
 ※本作品は、読者からの投稿作品です。 投稿希望は、メールをお送りください。→連絡先
 
 投稿者 ナレーター熊崎友香のぐっすりおやすみ朗読
 
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 投稿者 「つれづれ居士」  つれづれ居士
 
 雪女の恩返し
 山形県の民話 → 山形県の情報
 
  むかしむかし、ある村はずれに、大金持ちの家と貧乏な家がありました。 
   ある、吹雪の夜です。 
   白い着物を着た美しい娘が、お金持ちの家の戸を叩きました。「わたしは旅の者ですが、この吹雪で困っております。どうか今夜一晩、泊めて下さいませんか?」
 
   すると金持ちの主人は、「はん。お前がどうなろうと、わしの知った事か」
 と、ぴしゃりと戸を閉めてしまいました。
 そこで娘は仕方なく、隣の貧乏な家に行って戸を叩きました。
 
  「わたしは旅の者ですが、この吹雪で困っております。どうか今夜一晩、泊めて下さいませんか?」 
   すると貧乏な家のお百姓さんは、「さあ、早く中へお入り。大した物はないが、こんな所でよかったら、遠慮なく泊まっていくがいいよ」
 と、娘をいろりのそばへ座らせて、火を大きくしてあげました。
 
   そして、おかみさんも、「外は寒かったでしょう。こんな物でよかったら、食べておくれ」
 と、自分たちが食べる分のおかゆを、娘に出してくれたのです。
 
   それを一口食べた娘は、「ありがとうございます。おかげで生き返った様な気持ちです」
 と、涙をこぼして喜びました。
 
   それから、お百姓とおかみさんは、自分たちの布団を娘に貸してあげて、自分たちはわらの中にもぐって寝ました。 
   さて次の朝、お百姓さんとおかみさんは早起きして、娘の為においしい味噌汁をつくってあげました。「さあ、朝ご飯が出来ましたよ」
 おかみさんがふとんのそばに行ってみると、どうした事か娘の姿がありません。
 
  「はて、どこへ行ったのかしら? ・・・あら、この手紙は」おかみさんは、布団の横に置かれた手紙に気づきました。
 そして、その手紙を読んでみてびっくり。
 そこには、こう書かれていたのです。
 
  《わたしは雪女で、この冬を最後に寿命が尽きる運命でした。生きている最後に温かいもてなしを受け、わたしは人間の心であの世へ旅立つ事が出来ました。
 ありがとうございます。
 お礼を服の中に残しておきますので、どうぞ使って下さい》
 そこでおかみさんがあわてて布団をめくってみると、娘が着ていた服がありました。
 
   おかみさんがその服を手に取ってみると、服はぐっしょりと濡れており、そしてその服の中には小判がたくさん入っていたと言う事です。 おしまい   
 隠しキャラの正解
 
   
 
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