|  | 2025年8月25日の新作昔話 雪女 
 
 おさない息子と、二人で暮らしている男がいました。 
 吹雪(ふぶき)の晩に、この男の家にまっ白い着物を着た三十近くの雪女(ゆきおんな)がやって来ました。 
 どうやらこの大雪で、行き場がなくて困っているようです。 
 男は気の毒に思って、ひと晩、雪女を泊めてやることにしました。 
 「さあさあ、このふとんをしいて、わしの子と一緒に寝るがいい」 
 と、言いながら、男は押し入れの中からふとんを出してやりました。 
 すると雪女が、 
 「別のふとんで寝かせておくれ」 
  と、頼みますので、 
 おしまい 
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