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2026年9月7日の新作昔話

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八人の真ん中

イラスト 「愛ちん(夢宮愛)」  運営サイト 「夢見る小さな部屋」

八人の真ん中
彦一(ひこいち)話 → 彦一について

アニメサイズ Max 3840×2160 字幕「日本語・英語・中国語・客家語」
イラスト 「愛ちん(夢宮愛)」  運営サイト 「夢見る小さな部屋」

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投稿者 「すまいるきっき」  すまいるきっき

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投稿者 ナレーター熊崎友香のぐっすりおやすみ朗読

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投稿者 「ひつじも眠る朗読チャンネル

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制作: ぐっすり眠れる癒しの朗読【壽老麻衣】フリーアナウンサーの読み聞かせ

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投稿者 「眠りのねこカフェ

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投稿者 「天乃悠の朗読アート」   天乃悠の朗読アート

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投稿者 「癒しの森っ子

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投稿者 「ぐっすり眠れる優しいおやすみ朗読

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投稿者 「眠るうさぎのささやく読み聞かせ

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投稿者 「ナレーター辻田桃子の寝落ち朗読室

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投稿者 ふわふわスリープ

♪音声配信(html5)
音声 ☆横島小次郎☆

 むかしむかし、彦一(ひこいち)と言う、とてもかしこい子どもがいました。

八人の真ん中

 ある日の事、お城から彦一のところへ、こんな知らせが届きました。

八人の真ん中

《若さまの誕生祝いをするから、庄屋(しょうや)と他に村の者を六人合わせた八人で城へ参れ。人数は、きっかり八人で来るように》

八人の真ん中

 それを知った庄屋さんは、大喜びです。
「お城からお呼びがかかるとは、ありがたい事だ」

八人の真ん中

 しかし彦一は、その手紙を見ながら考えました。
「八人きっかりと、念を押しているところがあやしいな。あの殿さまの事だ、また何か企んでいるに違いないぞ」

 さて、お城へ行く日になりました。
 彦一と庄屋さんは、村人の六人と一緒に言いつけ通りの八人でお城に向かいました。

八人の真ん中

 庄屋さんと彦一以外の六人は、生れて初めて入るお城に緊張しています。

八人の真ん中

「お城では、どんなごちそうが出るんだろう?」
「おら、ごちそうの食べ方なんて、知らねえぞ」
「おらもだ。失礼があったら、どうしよう?」

八人の真ん中

 すると、彦一が言いました。
「大丈夫。庄屋さんの真似をすればいいんだよ」
「そうか、それもそうだな」

八人の真ん中

 そう言っている間に、八人はお城の大広間に通されました。

八人の真ん中

 大広間では、すでに若さまのお誕生日を祝う会が始まっています。

八人の真ん中

 正面の高いところから殿さま、奥さま、若さま、そして大勢の家来たちやお付きの人たちが並んでいます。
 その前に進み出た庄屋さんが、深々と頭を下げてあいさつをしました。

八人の真ん中

八人の真ん中

「若さまのお誕生日、おめでとうございます」
「おう、参ったか。うむ、きっかり八人で来たな。わははは」

八人の真ん中

八人の真ん中

 殿さまの笑い声からすると、やはり何かをたくらんでいる様子です。

八人の真ん中

「さあ、苦しゅうないぞ。遠慮なく、こっちへ参れ。若もその方が、喜ぶからな」

八人の真ん中

 言われて彦一たちが前に進み出ると、殿さまはニヤリと笑いながら言いました。

八人の真ん中

「ああ、それから彦一に、注文をいたすぞ。

八人の真ん中

 彦一は、並んだ八人のちょうど真ん中に座る様にいたせ。
 よいな。

八人の真ん中

 それが出来なければ、すぐに帰るがよい」

八人の真ん中

 やはり彦一たちを八人で呼んだのは、殿さまのはかりごとだったのです。

八人の真ん中

 家来やお付きたちはみんな飲み食いを止めて、彦一がどうするかと見つめました。
 人数が五人とか七人とか九人だったら、ちょうど真ん中に座る事が出来ます。
 けれど八人では、そうはいきません。

八人の真ん中

「あの小僧。知恵者だと評判だが、どうするつもりだろう?」
「しかし殿さまも、お人が悪い。八人ではどう考えても、真ん中に座れないではないか」
 それを聞いた庄屋さんは、彦一のそでを引いて言いました。

八人の真ん中

「彦一。八人ではどう考えても、真ん中に座るのは無理だ。ここは、謝って帰ろう」
 でも彦一は、ニッコリ笑って殿さまに言いました。

八人の真ん中

「殿さま。わたしが真ん中に座れば、どのような座り方をしてもいいのですか?」

八人の真ん中

「ああ、良いとも。ただし、上に重なったりしては駄目だ」
「承知しました」
 彦一は振り返ると、庄屋さんや村人たちに言いました。

八人の真ん中

「みんなでわたしを囲んで、丸く座って下さいな」

八人の真ん中

 みんなは言われた通り彦一を中心(ちゅうしん)にして、丸く車座(くるまざ→輪になって座る事)に座りました。

八人の真ん中

 これなら七人でも八人でも、ちゃんと真ん中に座る事が出来ます。
 それを見た殿さまは、思わず手を叩いて言いました。

八人の真ん中

「うむ、あっぱれ! 彦一よ、この勝負はそちの勝ちじゃ!」
 殿さまの言葉に、家来も庄屋さんたちも大喜びです。

八人の真ん中

 こうして彦一のとんちのおかげで、庄屋さんたちみんなはおいしいごちそうにありつける事が出来たのです。

八人の真ん中

おしまい

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