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第 13話 ロバと年老いたヒツジ飼い
ヒツジ飼いが草原でロバの番をしていましたが、突然に現れた敵国の軍隊にびっくりし、連れていたロバに一緒に逃げ様と言いました。 しかしロバはめんどくさそうに、こう答えたのです。 「なぜ私が、逃げなければならないのです? 敵に捕まえたら、私は倍の荷を担がせるのですか?」 「いや、そんな事はないと思うが」 「それじゃあ、誰に仕えようが構いませんよ。どうせ荷物を運ぶのには、代わりがないのですからね」
下の立場で働いている者は、たとえ社長が入れ替わっても、上の立場で働いている者ほど生活が変わる事はありません。
おしまい