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第 14話
シカとオオカミとヒツジ
悪いシカがヒツジに、オオカミを保証人に立てるから小麦を貸してくれと頼みました。
するとヒツジは、こう答えました。
「オオカミさんは自分の欲しい物と見れば襲いかかって奪って行くのがいつもの手だし、あなただって足が速いので、私などあっという間に置いてけぼりに出来るでしょう。支払日になって、わたしはあなた方からどうやって取り立てたら良いのですか?」
悪人が二人力を合わせても、善い事をするはずがありません。
おしまい
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