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第 19話
軍馬と粉屋
イソップ童話 → イソップ童話とは?
年老いて身体の弱った軍馬が、戦場へ送られる代わりに粉引き場へと送られました。
彼は自分の運命なげいて、粉屋にこう言いました。
「聞いておくれよ粉屋さん。俺はこう見えても、むかしは戦場でたくさんの手柄を立てたものさ。きれいな鎧で飾られて、いつも馬丁がつきっきりで世話を焼いてくれたものさ。・・・でも、今ではこの有様さ」
すると、粉屋が言いました。
「むかしの事をくどくど言うのはおよしよ。人生には、浮き沈みがつきものさ。とにかく今は、これからの生活を考えなくっちゃ」
以前がどうこうと言っても、これからの暮らしが変わる事はありません。
今は、今出来る精一杯の事をするしかないのです。
おしまい
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