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第 6話

おとうふ下さい

おとうふ下さい

※本作品は、読者からの投稿作品です。 投稿希望は、メールをお送りください。→連絡先

制作: フリーアナウンサーまい【元TBS番組キャスター】

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制作 : 朗読ヒツジのメイチャンネル

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投稿者 ごえもん

♪音声配信(html5)
音声 ハッサン ハッサンの窓

♪音声配信(html5)
朗読 : ゆっこ  stand.fm 「癒しの森 朗読セラピー」

 むかしむかし、あるお寺に、わすれん坊の小僧がいました。
 ある日のこと、和尚(おしょう→詳細)さんが「おとうふを買ってこい」と、小僧にいってから、こうつけくわえました。
「おまえはわすれん坊だから、『おとうふ、おとうふ』と、いいながら買いにいくといい」
「わかりました。おとうふですね」
 小僧さんは和尚さんにいわれたとおり、
「おとうふ、おとうふ」
と、いいながら道を歩いていきました。
 ところが、とちゅうに小さな川があったので、小僧さんは、
「どっこうしょ」
と、いって、川を飛びこえました。
 そのとたん、小僧さんの言葉が、
「どっこうしょ、どっこうしょ」
に、かわってしまいました。
 おとうふ屋さんにつくと、小僧さんはいいました。
「どっこうしょ、ください」
「・・・・・・?」
 おとうふ屋さんは首をひねりました。
 いくら考えても、おとうふ屋さんにどっこうしょは売っていません。
「お寺に帰って、もう一度きいておいで」
 小僧さんはしかたなく、お寺に戻っていきました。

おしまい

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