福娘童話集 > きょうの江戸小話 福娘童話集 きょうの小話 童話・昔話・おとぎ話の福娘童話集
 


福娘童話集 > 江戸小話 > その他の江戸小話 >かじかと、どじょうと、金魚

第 14話

かじかと、どじょうと、金魚

かじかと、どじょうと、金魚

♪おはなしをよんでもらう(html5)
朗読 : 青のぷよの世界♪

 あるとき、かじかと、どじょうと、金魚が顔をあわせました。
「やあ、久しぶりだな。たまには三人して、酒でも飲もうか」
「うん、そりゃあいい」
 そこで三人は、酒屋ののれんをくぐりました。
 二杯、三杯と飲みすすむうちに、金魚が赤い顔で聞きました。
「ところで、ここの勘定は、だれが払うんだ?」
「だれって、金魚どんが払うんじゃ、ねえのか? おら、一文も持ってねえ」
 どじょうがそう言うと、かじかもあわてて言いました。
「おらも一文なしだ。どうする?」
「みんな一文なしだとなると、ここは何とかして逃げ出さねばなんねえ。・・・そうだ。こうしたらどうだ?」
 金魚は店のすみで、かじかとどじょうに相談しました。
「なるほど。よし、その手でいこう」
 相談をまとめると、まずかじかが、
「あれっ、かじか(→火事か)?」
と、酒屋を飛び出しました。
 すると、どじょうが、
「どじょ(→どこ)だ、どじょ(→どこ)だ?」
と、かじかの後を追って、飛び出しました。
 続いて金魚も、飛び出して、
「あっ、きんぎょ(→近所)だ、きんぎょ(→近所)だ!」
と、大きな声で騒ぎました。
「なにっ、近所が火事だと!」
 酒屋は商売どころではなく、あわてて外へ飛び出していきました。
 かじかと、どじょうと、金魚は、
「それっ、いまのうちだ」
と、一目散に、逃げ出したそうです。

おしまい

前のページへ戻る


福娘のサイト
366日への旅
毎日の記念日・誕生花 ・有名人の誕生日と性格判断
福娘童話集
世界と日本の童話と昔話
子どもの病気相談所
病気検索と対応方法、症状から検索するWEB問診
世界60秒巡り
国旗国歌や世界遺産など、世界の国々の豆知識