乳児脂漏性湿疹
(にゅうじしろうせいしっしん)
こんな病気
   生後6か月くらいまでの赤ちゃんに、よく見られる症状です。
   皮脂の分泌が多い頭やひたい、まゆ毛、鼻の周り、あごなどに黄色いフケ状のものがつきます。
   これは皮脂がかたまったもので、そのままにしておくとかさぶたのようになります。
   ベタベタした感じですが、かゆみはありません。
治療
   おふろに入れ、石けんでよく洗います。
   放置しておくと、菌が感染して炎症を起こすこともあるので、こわがらずに洗うことが大切。
   顔はぬらしたガーゼに石けんをつけて、ていねいに洗います。石けん分は、きれいに洗い流すこと。
   洗っても、かさぶたが取れないときは、白色軟膏(白色ワセリンにラノリンが含まれているもの)や薬用オリーブオイルなどをぬって、やわらかくしてから石けんで洗うといいでしょう。
   その後に軟膏をぬって、赤くなった肌を保護します。
   かさぶたが厚くなったら、皮膚科に相談してください。
その他
   生後2か月ごろまでの赤ちゃんは皮脂の分泌が活発なため、この湿疹がよくできます。
   ほとんどの場合、6か月ごろまでには見られなくなります。