福娘童話集 > 新作の紹介 福娘童話集 きょうの新作昔話 童話・昔話・おとぎ話の福娘童話集
福娘童話集 > きょうの新作昔話 > ホジャおじさんのゆで卵裁判
     4月24日の豆知識

366日への旅
きょうの記念日
日本ダービー記念日
きょうの誕生花
むれすずめ
きょうの誕生日・出来事
1962年 山咲千里 (俳優)
  4月24日の童話・昔話

福娘童話集
きょうの日本昔話
ひとをおそうキノコ
きょうの世界昔話
魔法のぼだいじゅ
きょうの日本民話
首なしウマの行列
きょうのイソップ童話
ゼウスとサル
きょうの江戸小話
ひろった手紙
広告


2008年 4月24日の新作昔話

ホジャおじさんのゆで卵裁判

ホジャおじさんのゆで卵裁判
トルコの昔話 → トルコの情報

 むかしむかし、トルコの国に、ナスレッディン・ホジャという、とても変わった人がいました。
 ある時、ホジャおじさんの友だちが、食べ物屋で、ゆで卵二個とパンを一個食べたのですが、お金を払う時になって、財布を忘れてきたのに気がつきました。
「お金は、あとでもいいですよ」
 店の主人がそう言ってくれたので、今度きた時に払う約束をして帰りました。
 ところがすぐに、友だちは急用で旅に出ました。
 一年ぶりに帰ってきた友だちは、さっそく食べ物屋をたずねました。
「すみません。ずっと前に借りたお金を返したいのだけど、いくらでしたかね?」
 すると主人は、なにやら計算をしていましたが、
「はい、全部で金貨二十枚いただきます」
「えっ? わたしが食べたのは、ゆで卵二個とパンが一個ですよ。そんなに高いはずはないでしょう」
「へい、確かにそうですが、なにしろ、あれから一年以上もたっていますからねえ。あの時、あの卵をあなたが食べなかったとしたら、二個の卵からヒナがかえって、やがて二羽の親鳥になりますでしょう。その親鳥が次々に卵をうんで、それがまたヒナになって親鳥になる。こうやってかんじょうすれば、金貨二十枚でも、安いくらいですよ」
「そんなバカな話があるか! わたしは卵二個とパンを一個の代金しか、払わないぞ!」
「いいえ、どうしても払ってもらいますよ」
 それでとうとう裁判で、どちらが正しいかを決めてもらうことになりました。
 困った友だちは、ホジャおじさんのところへ助けをもとめてきました。
 わけを聞いたホジャおじさんは、
「よし、わしにまかしておきなさい。裁判では、きみの弁護士になってあげるよ」
 そして、裁判の日になりました。
 ところがいくら待っても、ホジャおじさんが姿を見せないのです。
「お前の弁護士はまだか? いやに遅いな」
 裁判官がイライラしはじめたところへ、ホジャおじさんがやってきました。
「どうしたのじゃ! こんなに遅れるとはけしからん!」
「はい、実は畑で大豆を作ろうと思って、畑にまく豆を今までゆでていたのです。ところが、これがなかなか煮えなくて」
「なんじゃと? 煮た豆を畑にまくだと? 煮た豆から大豆がとれるか。ばかなことを言うな」
 するとホジャおじさんが、すました顔で言いました。
「だって裁判官さま、この裁判は、ゆで卵からヒナがかえって、それがどんどん増えていったらという話でしょう。ゆで卵からヒナがかえるのなら、ゆでた豆からだって、大豆がとれるはずでしょう」
「うーん、なるほど。たしかにその通り」
 裁判官は、ホジャおじさんの説明に感心しました。
 こうして裁判は、友だちの勝ちになったのです。

おしまい

ページを戻る

新作の紹介メニュー

・福娘童話集

・新作の紹介
福娘のサイト
366日への旅
毎日の記念日・誕生花 ・有名人の誕生日と性格判断
福娘童話集
世界と日本の童話と昔話
女の子応援サイト さくら
職業紹介・誕生日占い・おまじないなど
子どもの病気相談所
病気検索と対応方法、症状から検索するWEB問診
世界60秒巡り
国旗国歌や世界遺産など、世界の国々の豆知識