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3月15日 靴の記念日

3月15日 靴の記念日

陸軍の創始者・大村益次郎は、輸入した軍靴が大きすぎるため、日本人の足に合う洋靴(西洋草履)を作る提案をしました。これにより、1870(明治3)年のこの日、西村勝三が東京・築地入船町に日本初の西洋靴の工場・伊勢勝造靴場を開業しました。

記念日アニメ
クツの記念日

靴に関する昔話
(グリム童話)

小人のくつ屋
福娘童話集より

 むかしあるところに、まじめなくつ屋がいました。
くつ屋は毎日まじめに働いているのに、だんだんびんぼうになり、とうとう一足分のくつの皮しかのこらなくなりました。
くつ屋は、その最後の皮をくつの形に切っておいて、その日は寝てしまいました。
次の日の朝、目を覚ましたくつ屋はビックリ。
くつが一足、ちゃんとできあがっていたのです。
そのくつはとてもすばらしい出来だったので、とても良いねだんで売れました。
くつ屋はそのお金で、二足分の皮を買いました。
そして、その皮をくつの形に切ったところで、また寝てしまいました。
すると次の日の朝にも、立派なくつが二足できあがっていました。
それから毎日、ずっと同じ事が続きました。
二足が四足になり、四足が八足、八足が十六足、十六足が三十二足・・・と、どんどんくつがふえていったので、くつ屋はすっかりお金持ちになりました。
ある日、くつ屋はおかみさんと一緒に一晩中起きていることにしました。
だれがあのすばらしいくつをつくっているのか、知りたくなったからです。
夜中になると、はだかの小人が二人現れました。
二人の小人は小さな手ですばやく皮をぬい、たたいて形をととのえると、あっと言う間にくつを作り上げました。
おかみさんは言いました。
「くつをつくってくれたおれいに、あのこびとたちに服をぬってあげるわ。はだかじゃさむそうだもの。あなたは小さなくつをつくってあげたら」
くつ屋もそれがいいと言いました。
つぎの夜、いつものくつの皮の代わりに、おかみさんがぬった小さなシャツとズボンとチョッキ、それにくつ下とくつを二足ずつ置いておきました。
すると小人たちは大喜びで服を着て、そこら中を飛びはねながら歌いました。
♪これで、ぼくらはかわいい小人。
♪もう、くつ屋じゃなくなっちゃった。
大声で歌ったり踊ったりしながら、外に出て行き、そのまま二度と現れませんでした。
けれども、くつ屋のくつはそれからも飛ぶように売れつづけ、くつ屋はしあわせにくらしました。

おしまい

他の記念日

世界消費者権利デー
国際消費者機関の消費者運動の統一行動日で、1983(昭和58)年から実施。
この日、ケネディ大統領が「消費者には権利がある」との一般教書を発表しました。
消費者の権利確立・拡大に向けて、世界でさまざまなイベントやキャンペーンが実施されますが、日本では目立った取り組みはされていません。

万国博デー
1970(昭和45)年、前日に開幕式が行われた大阪府吹田市千里丘陵の「日本万国博覧会(大阪万博)」の一般入場が開始されました。

オリーブの日
小豆島で実施。

涅槃会
仏教の祖・釈迦が亡くなったとされる釈迦入滅の日。各寺院で釈迦の遺徳を偲ぶ法会が行われます。
元々は旧暦の2月15日でしたが、現在では月遅れの3月15日に行われています。

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