7月16日 外国力士の日
記念日アニメ
相撲の昔話
(日本)
ネズミのすもう
福娘童話集より
むかしむかしあるところに、まずしいけれど、心のやさしいおじいさんとおばあさんがいました。
ある日のこと、おじいさんがいつものように山へ行くと、
「ハッケヨイ! ノコッタ、ノコッタ」
と、いう声がきこえてきます。
「はて、なんの声だろう?」
おじいさんがのぞいてみると、2匹のネズミがすもうをとっていました。
「おや、あれはうちのやせネズミと、金もちの家の、ふとっちょネズミだ」
おじいさんの家にすんでいるやせネズミは、力がないため、なんどやっても、ふとっちょネズミにまけてしまいます。
おじいさんは家にかえると、おばあさんにネズミのすもう話をしました。
「あれじゃあ、かわいそうだ。なんとかして、うちのやせネズミに、かたせてやりたいねえ」
するとおばあさんが、
「それじゃあ、うちのやせネズミに、おもちを食べさせてやりましょうよ。きっと、力がつきますよ」
「そうじゃ、それがええ」
おじいさんとおばあさんは、さっそくおもちをついて、ネズミのすんでいる穴に、ころがしてやりました。
さて次の日、やせネズミとふとっちょネズミは、またすもうをとりました。
でも、今日はおじいさんの家のやせネズミが、なんどやっても、すもうにかつのです。
ふしぎに思ったふとっちょネズミが、やせネズミにたずねました。
「やせネズミ君、どうしてきゅうに、つよくなったんだい?」
やせネズミは、とくいそうにいいました。
「えへへへっ、じつはね。きのう、おじいさんとおばあさんがおもちをくれたんだ。だから力がつよくなったんだよ」
「いいなあ、ぼくの家はお金持ちだけど、ケチだから、おもちをついてくれないんだ」
「それなら家へおいでよ。おじいさんはきっと、こんやもおもちをついてくれるから、きみにもはんぶん、わけてあげるよ」
「ほんとうに! うれしいなあ」
それをきいたおじいさんは、2匹分のおもちをネズミの穴に入れてやり、おばあさんは2匹のねずみに小さなまわしをぬってあげました。
家にかえった2匹のネズミは、おもちとまわしを見つけて大よろこびです。
よろこんだ、ふとっちょネズミは、おみやげにもってきた小判を、おじいさんとおばあさんにあげたので、おじいさんとおばあさんはお金もちになりました。
まずしくても、やさしい心をもって、人にしんせつにしてあげれば、いつか、きっと、しあわせがやってきます。
おしまい
他の記念日
国土交通Day
国土交通省が2000(平成12)年に制定。
1999(平成11)年、国土交通省設置法が公布されました。
国土交通行政に関する意義、目的、重要性を理解する日。
駅弁記念日
1885(明治18)年、この日開業した日本鉄道東北本線の宇都宮駅で、日本初の駅弁が発売されました。
宇都宮市で旅館業を営んでいた白木屋嘉平が、たまたまその旅館に宿泊していた日本鉄道の重役の薦めで販売しました。握り飯2個とたくあんを竹の皮に包んだもので、値段は5銭でした。
籔入り
昔、商店に奉公している人や、嫁入りした娘が、休みをもらって家に帰った日。
この日と1月16日だけ実家に帰ることが許されていました。
盆送り火
盆の最終日。祖先の精霊を送る為に火を焚きます。また、祭壇に供えたものは精霊船に乗せて川や海に流します。
閻魔賽日,十王詣
正月16日と7月16日の閻魔賽日(地獄の釜の蓋が開いて鬼も亡者も休むとされる日)に、寺院で十王図や地獄相変図を拝んだり、閻魔堂に参詣したりすること。
十王とは地獄にいて亡くなった人の罪を裁く10人の判官のことで、特に閻魔王のことを指します。
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