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どうぶつえんで にんきものの はなのながい どうぶつと いえば ぞう ですが じつは ぞうの はなは ほんとうは みじかかったのです。 これは なぜ ぞうの はなが ながくなったかの おはなしです。 むかしむかし あるところに ぞうの おやこが いました。 「わにさんの だいすきな たべものは なあに?」 「ぼうや そんな おそろしいことを きくものでは ありませんよ」 「そうだよ。 そんなことを きいては いけないよ」 でも こぞうは しりたがりや でしたから わにのいるかわに いきました。 「ねえ わにさん。 あなたの すきな たべものは なあに?」 「へっへへへ。 おれの すきな たべものは こぞうさ。 とうさんや かあさんに きかなかったのかい?」 「がぶり!!」と かみつきました。 びっくりした こぞうは からだを うしろに ひっぱって わにの くちから はなを ひきぬこうと しました。 「うーん うーん うーん」 「ぎゅー ぎゅー ぎゅー」 こぞうと わにの りょうほうが ちからいっぱい ひっぱったので そのうち こぞうの はなが だんだんと のびて いきました。 「もう はなしてよ! いたいじゃないか!」 とうとう こぞうが おこって のびた はなで わにを 「ばちん!!」と ひっぱたきました。 「あれー たすけてくれー」 こんなわけで こぞうの はなは ながくなって しまったのです。 そして それから うまれた ぞうは みんな はなが ながくなったと いう おはなしです。 おしまい |
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