2年生の世界昔話(せかいむかしばなし) 
          
          
        イラスト たつよ 
         
七夕物語(たなばたものがたり) 
中国(ちゅうごく)の昔話(むかしばなし) → 中国(ちゅうごく)のせつめい 
      アニメ紙芝居版  Aタイプ  Bタイプ 
      
       
      
       
       むかしむかし、天の川のそばには、天の神(かみ)さまが住(す)んでいました。 
        
       天の神(かみ)さまには、一人の娘(むすめ)がいました。 
         名前(なまえ)を、おり姫(ひめ)と言(い)いました。 
        
               おり姫(ひめ)は、はたをおって、神(かみ)さまたちの着物(きもの)をつくる仕事(しごと)をしていました。 
         おり姫(ひめ)が、やがて年頃(としごろ)になり、天の神(かみ)さまは娘(むすめ)に、おむこさんをむかえてやろうと思(おも)いました。 
         いろいろとさがして見つけたのが、天の川の岸(きし)で天のウシを飼(か)っている、ひこぼしという若者(わかもの)です。 
         ひこぼしは、とても立派(りっぱ)な若者(わかもの)でした。 
        
               おり姫(ひめ)も、かがやくばかりに美(うつく)しい娘(むすめ)です。 
         二人は相手(あいて)を一目見ただけで、好(す)きになりました。 
        
               二人は結婚(けっこん)して、楽(たの)しい生活(せいかつ)を送(おく)るようになりました。 
        
               でも、なかが良(よ)すぎるのも困(こま)りもので、二人は仕事(しごと)を忘(わす)れて、遊(あそ)んでばかりいるようになったのです。 
        
              「おり姫(ひめ)がはたおりをしないので、みんなの着物(きもの)が古(ふる)くてボロボロです。はやく新(あたら)しい着物(きもの)を、つくってください」 
        「ひこぼしがウシの世話(せわ)をしないので、ウシたちが病気(びょうき)になってしまいます」 
         天の神(かみ)さまに、みんなが文句(もんく)を言(い)いに来(く)るようになりました。 
         神(かみ)さまは、すっかり怒(おこ)ってしまい、 
        
              「二人は天の川の、東(ひがし)と西(にし)に、別(わか)れてくらすがよい!」 
        と、いって、おり姫(ひめ)とひこぼしを、別れ別(わかれわか)れにしたのです。 
         でも、天の神(かみ)さまは、おり姫(ひめ)があまりにも悲(かな)しそうにしているのを見て、こういいました。 
        「一年に一度(いちど)だけ、七月七日の夜(よる)だけ、ひこぼしとあってもよろしい」 
         それから、一年に一度(いちど)会(あ)える日だけを楽(たの)しみにして、おり姫(ひめ)は毎日(まいにち)、いっしょうけんめいはたをおりました。 
         天の川の向(む)こうのひこぼしも、天のウシを飼(か)う仕事(しごと)にせいを出しました。 
         そして、待(ま)ちに待(ま)った七月七日の夜(よる)、おり姫(ひめ)は天の川をわたって、ひこぼしのところへ会(あ)いに行(い)きます。 
        
               でも、雨が降(ふ)ると天の川の水かさが増(ふ)えるため、おり姫(ひめ)は川を渡(わた)ることが出来(でき)ません。 
        
               そんなときは、どこからともなくカササギと言(い)う鳥(とり)が飛(と)んできて、天の川に、はしをかけてくれるのです。 
        
               さあ、あなたも夜空(よぞら)を見上げて、2人の再会(さいかい)を祝福(しゅくふく)してあげてください。 
      おしまい 
         
        たなばたのおりがみをつくろう おりがみくらぶより 
            
        
       
         
         
        
      
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