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おなじ おもさ の にもつ を はこぶ ロバ と ラバ

(イソップどうわ)

にほんご ・ えいご ・ ちゅうごくご

にほんご & えいご ・にほんご & ちゅうごくご

　ロバ と ラバ が、ならんで あるいて いました。

　ロバ は じぶん が はこんでいる にもつ と、ラバ の にもつ とが おなじなの を みて、

「これは ひどいなあ。

　ラバくん は、ぼく の にばい も エサ を もらっている のに、にもつ は ぼく と おなじだ なんて ふこうへい だなあ」

と、ぶつぶつ いいました。

　けれども しばらく いく うち に、ロバひき は ロバ が ひどく つかれている のに き が ついて、ロバ の にもつ を すこし ラバ の せなか に うつし ました。

　また しばらく いく うち に、ロバ が まえ より も いっそう つかれている のを みた ロバひき は、ロバ の にもつ をまた へらして ラバ に うつし ました。

　そして しまい には、ロバ の にもつ の のこり ぜんぶ を ラバ に うつして しまいました。

　その とき、ラバ は ロバ の かお を みて、

「どうだい。ぼく が きみ の にばい の エサ を もらう のは、とうぜん だと おもわない かい」



　わたしたち も たにん を はんだん する とき は、はじめ だけ で なく おわり まで よく みて から に しましょう。

おしまい