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    福娘童話集 > 絵本紙芝居(アニメかみしばい) お月さまが見ているよ 
         
          お月さまが見ているよ 
          アニメサイズ
        Max 3840×2160 字幕「日本語」「中国語」 (youtubeの設定で変更可能) 
        
         
        イラスト 「愛ちん(夢宮愛)」  運営サイト 「夢見る小さな部屋」  
         
お月さまが見ているよ 
岐阜県の民話→ 岐阜県の情報 
      
      
      
        
          | ♪音声配信(html5) | 
         
        
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          | 音声 得本綾(コトリボイス) ラジオHP | 
         
       
       
      
       
      
       むかしむかし、あるところに、お父さんと男の子が二人で暮らしていました。 
       お母さんが亡くなったので、お父さんは一人で男の子を育てているのです。 
       お父さんは男の子をとても可愛がり、山へ仕事に行く時も、町へ出かける時も、いつも男の子を連れて行きました。 
       さて、ある月夜の晩の事です。 
       町へお使いに行っての帰り道、お父さんがふと横の畑を見ると、おいしそうなカボチャが顔を出していました。 
       お父さんはそのカボチャが食べたくなり、男の子に言いました。 
      「おい、誰か見ている者がいたら、すぐに知らせろよ。お父さんが、今からカボチャを取ってきてやるからな」 
      「うん。わかった」 
       男の子が返事をすると、お父さんは畑の中に入って行きました。 
       するとそのとたん、男の子が言いました。 
      「だめ! お父さん、見ているよ」 
        「えっ!」 
       お父さんはびっくりして、畑の中にしゃがみ込みました。 
       でも周りには、人のいる様子がありません。 
         お父さんは畑から立ちあがって、男の子に言いました。 
        「何を言っているんだ? 誰も、見ていないじゃないか」 
       すると男の子が、空を指差して言いました。 
      「ほら、お月さまが見ているよ」 
       お父さんが空を見上げると、大きな満月が二人を照らしています。 
      「そうか、なるほど。確かに、お月さまが見ているよな。・・・ありがとよ、お月さま」 
       お父さんはカボチャを盗むのをやめると、男の子と手をつないで帰りました。 
      おしまい 
         
          
           
          
          
       
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