福娘童話集 > 絵本紙芝居(アニメかみしばい) 京河さま(4k HD)
京河さま(4k HD)
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Max 2880×2160 youtubeの設定で変更可能
※アニメ紙芝居の音声は、子供達の朗読用アレンジバージョンです。
京河さま 4k HD
岐阜県の民話 → 岐阜県の情報
イラスト版 えほん版
むかしむかし「やばさま」というところに、小さな池がある、京河(きょうがわ)さまと呼ばれる神社がありました。
ある年の夏のこと。来る日も来る日も日照り続きで、村の田畑が枯れ始めていました。
「このままでは、作物(さくもつ)は全滅(ぜんめつ)だ!」
「そうだ、雨乞(あまご)いをしよう!」
「雨を降らせて下さい」
「雨を降らせて下さい」
近くの神社やお寺を回って雨乞いをしましたが、雨は一向に降りません。
困った村の人たちは、庄屋さんの家に集まって話し合いをする事にしました。
「おくれて、すんません!」
「みな、集まったようだな。
今、わしらの村は、大変な危機(きき)を迎えておる。
このまま雨が降らんのでは、われわれが、たんせい込めて作った田畑も全滅じゃ。
田畑どころか、わしらの飲み水も、危(あぶ)ない。
こうなったら、みなで、京河さまへお願いをしに行こうではないか。」
村の人々は、最後の頼みと、小さな神社の京河さまへお参りに行ったのです。
「どうか雨を降らせて下さい」
「どうか雨を降らせて下さい」
みんなが一心にお参りしていると葉っぱだらけの小さな池の水がゴウゴウと動き出して、中から池の主の大蛇が姿を現しました。
「だ、大蛇だーー!」
「キャー!」
「大蛇だー!」
「逃げろー!」
みんながビックリしていると、その大蛇が言いました。
「お前たち、さっきから一生懸命、何をそんなに頼んでいるのだ?」
村の庄屋さんが、震えながら答えました。
「は、はい。
実は、この夏は雨が一粒も降らないので、村の田畑は枯れてしまい、今では飲み水にも不自由しております。
そこで、京河さまへ、雨を降らせてもらおうとお願いに参りました。」
「なんだ、そんな事か。
ならば、この池をキレイに掃除してくれぬか。
葉っぱや泥がたまって、困っていたのだ。
池をキレイにしてくれたら、雨を降らせてやろう。」
大蛇はそう言うと、また池の中へと潜って行きました。
そこで村の皆は大蛇の言葉を信じて、池をキレイに掃除しました。
「ピカピカにするぞ」
「おーい、そこの泥をどけてくれ」
「おぉ、だいぶキレイになったなぁ」
すると、その日の夜遅く、ポツリポツリと大粒の雨が降り始めたのです。
「おぉっ、雨だ!京河さまが雨をふらせてくれたぞ!」
「やったー!」
「雨だ、雨だ!」
「これで田畑もよみがえるぞ!」
それから、村人たちは、雨に困る事があると、京河さまの池を掃除して、雨を降らせてもらったという事です。
おしまい
※ この朗読は、岐阜県本巣市の弾正小学校の子供達と、東海ラジオ「ラジオがやってくる!」の共同制作です。
※ お話提供は「福娘童話集」
「ラジオがやってくる!」
http://come-radio.jp/blog/2013/03/post-45.html
「東海ラジオがやってくる!」
http://www.tokairadio.co.jp/program/p02/
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