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    福娘童話集 > 絵本紙芝居(アニメかみしばい) ラプンツェル(4k HD) 第2章 
         
          ラプンツェル(4k HD) 第2章 
          アニメサイズ
        Max 2880×2160           
        
         
        イラスト 和穗かなた  運営サイト ここあ 
         
        ラプンツェル(4k HD) 第2章 
        グリム童話 → グリム童話の詳細 
         
        イラスト版 えほん版 
      
       魔女はその赤ちゃんに、野生のレタスという意味の『ラプンツェル』と名付けました。 
         魔女に育てられたラプンツェルは、この世界に二人といないほど美しい娘に育ちました。 
         
        ラプンツェルが十二歳になると、魔女はふと考えました。 
      「これだけ美人だと、わたしの可愛いラプンツェルに悪い男どもが目をつけるかもしれないね」 
       そこで魔女は森の奥に入り口のない高い塔を作ると、その塔の上の部屋にラプンツェルを閉じこめる事にしたのです。 
      「これでよし。これでラプンツェルは、わたしだけのものさ」 
       この塔には入り口がないので、いくら魔女でも中に入る事が出来ません。 
         そこで魔女はラプンツェルに会いに行く時、塔の下からラプンツェルに大きな声で言うのです。 
        「ラプンツェル! ラプンツェル! 
         お前の美しい髪を、たらしておくれ!」 
         するとラプンツェルは黄金を細長く引きのばして作ったような、長くて美しい金髪を塔の下にのばします。 
         魔女はそのラプンツェルの長い金髪をのぼって、ラプンツェルに会いに行くのです。 
         
       ラプンツェルが塔の上で暮らすようになってから、三年目のある日。 
         この国の王子が、馬に乗って森を通りかかりました。 
        「まったく、父上にも困ったものだ。 
         ぼくの顔を見るたびに、はやく結婚しろと言うのだからな。 
         そんなにあわてなくても、きっと運命の出会いがあるさ」 
         お城にいると父親である王さまに結婚の事ばかり言われるので、王子は逃げるように森へ散歩に来たのです。 
       森を進むにつれて、辺りが薄暗くなってきました。 
      「そう言えば、この森には魔女が住んでいるそうだ。気をつけないとな」 
       その時、王子は森の奥から、天使のような美しい歌声を聞いたのです。 
        ♪ラララー、ララララーー 
        ♪ラララー、ララララーー 
        「なんて美しい歌声だろう」 
         王子は歌声を頼りに森の奥へ入っていき、塔の上に閉じこめられているラプンツェルを見つけました。 
         
        美しい歌声は、ラプンツェルが塔の上から歌っていたものです。 
         王子はラプンツェルの美しさと歌声に、心をうばわれました。 
        「あの女の人こそ、わたしの運命の人に違いない」 
         ラプンツェルに一目ぼれをした王子は、ラプンツェルのいる塔の下にやって来ました。 
         しかしこの塔には、どこを探しても入り口がありません。 
      「こんな塔を作るのは、きっと魔女にちがいない」 
       するとそこへ、魔女が食べ物を持ってやって来ました。 
         王子は魔女に見つからないよう、すぐに隠れました。 
         魔女は王子が隠れているとも知らず、いつものように塔の上のラプンツェルに呼びかけます。 
        「ラプンツェル! ラプンツェル! 
         お前の美しい髪を、たらしておくれ!」 
         それを聞いたラプンツェルがあんだ髪の毛を下にたらすと、魔女はそれを伝って塔の上に登って行きます。 
         これを見た王子は、魔女が帰ると塔の下に行って言いました。 
      「ラプンツェル! ラプンツェル! 
         お前の美しい髪を、たらしておくれ!」 
         すると塔の上からラプンツェルの髪の毛がおりてきたので、王子はその髪の毛を伝って塔の上へ登って行きました。 
      「おばあさん、何かお忘れ物ですか?」 
       そう言ったラプンツェルは、登ってきたのが王子だったのでびっくりです。 
        「あっ、あなたは誰!?」 
         ラプンツェルは今まで魔女と暮らしていたので、男の人を見た事がなかったのです。 
       王子はラプンツェルに、にっこりほほえみました。 
        「とつぜん現れて、すみません。実はあなたの歌声に心を引かれて、ここにやって来たのです」 
         ラプンツェルはとても驚きましたが、しかし王子のやさしい笑顔を見て安心しました。 
      おしまい 
           
          第3章に続く 
         
          
           
          
          
       
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