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          白バラちゃんと赤バラちゃん(4k HD) 
         
        アニメサイズ
        Max 3840 × 2160 字幕「日本語」「英語」 
        
         
        イラスト 「みずしま薫」 
         
        イラスト版   英訳版 
      
       むかしむかし、ある森に、白バラちゃんと赤バラちゃんという、仲の良い姉妹が住んでいました。 
         二人はいつも、 
        「わたしたち、ずっといっしょにいましょうね」 
        と、言っています。 
         
         ある雪のひどい晩、さむさにこごえたクマが、二人に助けを求めました。 
         二人はそのクマを、あたたかい部屋にとめてあげました。 
         それから毎晩、クマは遊びに来るようになりました。 
         すっかり仲良しになったある日のこと、クマはお別れを言いに来ました。 
        「春になると、地下から悪い小人がぼくの宝物をぬすみに来るんだ。見張らなきゃいけないから、ここにはもうこれないんだ」 
        「・・・そんな」 
         
         さびしい気持ちで、二人はたきぎ拾いに出かけました。 
         すると、たおれた木の下じきになって、小人がバタバタ手足を動かしていました。 
         見ると、長いひげが枝にからまっています。 
         白バラちゃんはしんせつに、からまった長いひげをはさみで切ってあげました。 
         ところが、 
        「よくも、自慢(じまん)のひげを切ったな!」 
         小人は助けられたのにお礼も言わず、木の根の間から金貨のつまったふくろを取り出すと、さっさと行ってしまいました。 
         
         それから少したったある日、二人は川でひげを魚にくわえられている小人を見ました。 
         よく見ると、この前のこびとです。 
         今度もはさみでひげを切って助けてあげたのに、小人は、 
        「また、大事なひげを切りやがって!」 
        と、どなりながら真珠(しんじゅ)の入ったふくろをかついで岩のかげに消えました。 
         
         それからもまなく、二人はワシにさらわれそうになっている小人を助けてやりました。 
         小人はまたお礼も言わず、宝石のつまった袋をかかえて。 
        「おれの宝石を、ジロジロ見るな!」 
        と、いいました。 
         そのときです。 
        「それは、ぼくの宝石だ!」 
         クマがあらわれて、小人をやっつけてしまいました。 
         するとクマの毛皮がハラリとぬげて、クマは美しい王子さまになったのです。 
        「悪い小人を見つけてくれてありがとう。実はあの小人に魔法をかけられて、クマの姿にされていたんだ。 
         小人のひげは小人の魔法のみなもと、小人のひげを切ってくれたおかげで、小人をやっつけることができました。 
         白バラちゃん、ぼくと結婚してください。 
         そして赤バラちゃんが、ぼくの弟と結婚してくれたら、ずっとみんなでいっしょにいられるよ」 
      と、言うわけで、白バラちゃんと赤バラちゃんは、いつも二人が言っていたように、ずっと仲良くいっしょにくらしました。 
      おしまい 
         
          
           
          
          
       
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