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7月8日の世界の昔話

アニメサイズ Max 3840 × 2160 字幕「日本語」「英語」

イラスト　「みずしま薫」

※本作品は、読者からの投稿作品です。　投稿希望は、メールをお送りください。→連絡先

投稿者　「ひつじも眠る朗読チャンネル」

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投稿者　ナレーター熊崎友香のぐっすりおやすみ朗読

白バラちゃんと赤バラちゃん
グリム童話　→グリム童話の詳細

にほんご(Japanese)  ・えいご(English)　・Japanese＆English

　むかしむかし、ある森に、白バラちゃんと赤バラちゃんという、仲の良い姉妹が住んでいました。

イラスト 01 (イラストタッチでイラスト大)無断転載禁止

　二人はいつも、

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「わたしたち、ずっと一緒にいましょうね」
と、言っています。

イラスト 03 (イラストタッチでイラスト大)無断転載禁止

　ある雪のひどい晩、寒さにこごえたクマが二人に助けを求めました。

イラスト 04 (イラストタッチでイラスト大)無断転載禁止

　二人はそのクマを、暖かい部屋に泊めてあげました。
　それから毎晩、クマは遊びに来るようになりました。

　すっかり仲良しになったある日の事、クマはお別れを言いに来ました。

イラスト 05 (イラストタッチでイラスト大)無断転載禁止

「春になると、地下から悪い小人がぼくの宝物を盗みに来るんだ。
　見張らなきゃいけないから、ここにはもう来れないんだ」
「・・・そんな」
　さびしい気持ちで、二人はたきぎ拾いに出かけました。

イラスト 06 (イラストタッチでイラスト大)無断転載禁止

　すると倒れた木の下じきになって、小人がバタバタ手足を動かしていました。
　見ると長いひげが、枝にからまっています。

イラスト 07 (イラストタッチでイラスト大)無断転載禁止

　白バラちゃんは親切に、からまった長いひげをはさみで切ってあげました。
　ところが、
「よくも、自慢(じまん)のひげを切ったな！｣

イラスト 08 (イラストタッチでイラスト大)無断転載禁止

　小人は助けられたのにお礼も言わず、木の根の間から金貨のつまった袋を取り出すと、さっさと行ってしまいました。

　それから少したったある日、二人は川でひげを魚にくわえられている小人を見ました。

イラスト 09 (イラストタッチでイラスト大)無断転載禁止

　よく見ると、この前の小人です。

イラスト 10 (イラストタッチでイラスト大)無断転載禁止


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　今度もはさみでひげを切って助けてあげたのに、小人は、

イラスト 12 (イラストタッチでイラスト大)無断転載禁止

「また、大事なひげを切りやがって！」
と、怒鳴りながら真珠(しんじゅ)の入った袋をかついで、岩のかげに消えました。

イラスト 13 (イラストタッチでイラスト大)無断転載禁止

　それから間もなく、二人はワシにさらわれそうになっている小人を助けてやりました。

イラスト 14 (イラストタッチでイラスト大)無断転載禁止


イラスト 15 (イラストタッチでイラスト大)無断転載禁止

　小人はまたお礼も言わず、宝石のつまった袋をかかえて。

イラスト 16 (イラストタッチでイラスト大)無断転載禁止

「おれの宝石を、ジロジロ見るな！」
と、言いました。
　その時です。
「それは、ぼくの宝石だ！」

イラスト 17 (イラストタッチでイラスト大)無断転載禁止

　クマが現れて、小人をやっつけてしまいました。
　するとクマの毛皮がハラリとぬげて、クマは美しい王子さまになったのです。

イラスト 18 (イラストタッチでイラスト大)無断転載禁止

「悪い小人を見つけてくれて、ありがとう。
　実はあの小人に魔法をかけられて、クマの姿にされていたんだ。

イラスト 19 (イラストタッチでイラスト大)無断転載禁止

　小人のひげは小人の魔法のみなもと、小人のひげを切ってくれたおかげで小人をやっつける事が出来ました。

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イラスト 21 (イラストタッチでイラスト大)無断転載禁止

　白バラちゃん、ぼくと結婚してください。
　そして赤バラちゃんが、ぼくの弟と結婚してくれたら、ずっとみんなで一緒にいられるよ」

イラスト 22 (イラストタッチでイラスト大)無断転載禁止

と、言うわけで、白バラちゃんと赤バラちゃんはいつも二人が言っていたように、ずっと仲良く一緒に暮らしました。

おしまい