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    福娘童話集 > 絵本紙芝居(アニメかみしばい) あわれな悪魔 
         
          あわれな悪魔 
         
        アニメサイズ
        Max 3840×2160 字幕「日本語」「英語」
        
 
        イラスト myi   ブログ sorairoiro 
         
        あわれな悪魔 
        スウェーデンの昔話 → スウェーデンの国情報 
         
        イラスト版   えほん版 
      
       むかしむかし、一匹のウシを飼っているお百姓(ひゃくしょう)が、ウシを牧場(ぼくじょう)へ連れて行きました。 
 そしてウシが草を食べるのを見ながら、神さまにお祈りをしました。 
「神さま。 
 いつもわしらをお守りくださって、ありがとうございます。 
 今年もこのウシに、たっぷり草を食べさせてやってくださいまし」 
 それを一匹の悪魔(あくま)が、しげみのかげから聞いていました。 
「ふん。 
 人間てやつは、何でもかんでもうまくいくと神さまにお礼を言う。 
 ところがだ、悪い事がおきると決まっておれたち悪魔のせいにする。 
 ・・・くやしいな、おれみたいにいい悪魔もいるっていうのに。 
 ちくしょうめ、見ていろ!」 
 
 それから、三日がたちました。 
 お百姓のウシが沼(ぬま)に落ちて、出られなくなっていました。 
       それを見るとお百姓は、ひどく怒りました。 
        「何て事をしやがる! また、悪魔のやつのイタズラだな!」 
         悪魔は、しげみのかげからつぶやきました。 
        「ほらな。やっぱり、おれの思っていた通りだ」 
         お百姓はウシを引っ張り出すために、手伝いの人を呼びに行きました。 
      「よし、いい事をするチャンスだ!」 
       悪魔はしげみから出てくると、動けなくなったウシを助けてあげました。 
        「へっへっへっ、今度こそ、おれもお礼を言われるだろう」 
         悪魔は、ニコニコ顔です。 
         
         やがて、お百姓が帰ってきました。 
       そしてウシが沼からあがっているのを見ると、お百姓は大喜びで言いました。 
      「おおっ、神さま。ウシを引っ張りあげてくださって、ありがとうございます」 
      おしまい 
         
          
           
          
          
       
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