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1月6日のイソップ童話
キツネとイヌ
キツネがヒツジの群れにまぎれこんで、一ぴきの、まだ乳を飲んでいる子ヒツジをつかまえて、食べようとしていました。
そこへ、ヒツジの番をしていたイヌがやってきて、キツネにどなりました。
「なにをしているんだ! そのひらいた口は、子ヒツジを食べるつもりか!」
「い、いやだな。わたしはかわいがっているんですよ。キツネのかわいがりかたで、この子ヒツジとあそんでいたんですよ」
「そうか、では、こんどはこのおれがおまえをかわいがってやろう。イヌのかわいがりかたで」
イヌがキツネにキバを向くと、キツネはあわてて逃げていきました。
この話は、ペテン師やへまなどろぼうにむく話です。
おしまい