
  福娘童話集 > きょうのイソップ童話 > 2月のイソップ童話 > ライオンの皮を着たロバとキツネ
2月27日のイソップ童話
  
  
  
ライオンの皮を着たロバとキツネ
    ロバ(→詳細)が、ライオンの皮をかぶって歩きまわり、動物たちをおどかしていました。
    そのうちに、キツネがきたので、
  「あいつもおどかしてやろう」
  と考えました。
    ところがキツネは、声を聞いて、すぐにロバの声だとわかりました。
  「おあいにくさま。ぼくだって、おまえの鳴き声を聞いたことがなければ、ふるえあがっただろうけどね」
  
    頭がからっぽの人でも、きれいに着かざって、ふんぞりかえっていると、えらそうに見えますが、いったん話をしはじめると、たちまち正体がばれてしまうものです。
おしまい