2024年3月18日の新作昔話
イラスト 02 (イラストタッチでイラスト大)無断転載禁止 夏のある日、キリギリスが野原で歌を歌っていると、アリたちがぞろぞろ歩いてきました。 イラスト 04 (イラストタッチでイラスト大)無断転載禁止 「おい、アリくんたち。そんなに汗をびっしょりかいて、何をしてるんだい?」 イラスト 05 (イラストタッチでイラスト大)無断転載禁止 「これはキリギリスさん、わたしたちは食べ物を運んでいるんですよ」 イラスト 06 (イラストタッチでイラスト大)無断転載禁止 「ふーん。だけど、ここには食べ物がいっぱいあるじゃないか。 イラスト 07 (イラストタッチでイラスト大)無断転載禁止 どうして、いちいち家に食べ物を運ぶんだい。 イラスト 08 (イラストタッチでイラスト大)無断転載禁止 おれみたいに、お腹が空いたらその辺にある食べ物を食べて、 イラスト 09 (イラストタッチでイラスト大)無断転載禁止 あとは楽しく歌を歌ったり、遊んだりしていればいいじゃないか」 イラスト 10 (イラストタッチでイラスト大)無断転載禁止 「でもね。キリギリスさん。 イラスト 11 (イラストタッチでイラスト大)無断転載禁止 今は夏だから食べ物がたくさんあるけど、 イラスト 12 (イラストタッチでイラスト大)無断転載禁止 冬が来たら、ここも食べ物はなくなってしまいますよ。 イラスト 13 (イラストタッチでイラスト大)無断転載禁止 今のうちにたくさんの食べ物を集めておかないと、 イラスト 14 (イラストタッチでイラスト大)無断転載禁止 あとで困りますよ」 イラスト 15 (イラストタッチでイラスト大)無断転載禁止 「ハハハハハハッ」 イラスト 16 (イラストタッチでイラスト大)無断転載禁止 そう答えると、また歌を歌い始めました。 イラスト 17 (イラストタッチでイラスト大)無断転載禁止 さて、それからも毎日キリギリスは陽気に歌って暮らし、 イラスト 18 (イラストタッチでイラスト大)無断転載禁止 アリたちはせっせと家に食べ物を運びました。 イラスト 19 (イラストタッチでイラスト大)無断転載禁止 やがて夏が終わり、秋が来ました。 イラスト 20 (イラストタッチでイラスト大)無断転載禁止 キリギリスは、ますます陽気に歌を歌っています。 イラスト 21 (イラストタッチでイラスト大)無断転載禁止 そしてとうとう、寒い寒い冬がやって来ました。 イラスト 22 (イラストタッチでイラスト大)無断転載禁止 野原の草はすっかり枯れ果て、キリギリスの食べ物は1つもなくなってしまいました。 イラスト 23 (イラストタッチでイラスト大)無断転載禁止 「ああ、お腹が空いたな。 イラスト 24 (イラストタッチでイラスト大)無断転載禁止 アリくんたちが、食べ物をたくさん集めていたっけ。 イラスト 25 (イラストタッチでイラスト大)無断転載禁止 よし、アリくんたちに何か食べさせてもらおう」 イラスト 26 (イラストタッチでイラスト大)無断転載禁止 キリギリスは急いでアリの家にやって来ましたが、アリは家の中から、 イラスト 27 (イラストタッチでイラスト大)無断転載禁止 「だから、食べ物がたくさんある夏の間に食べ物を集めておきなさいと言ったでしょう。 イラスト 28 (イラストタッチでイラスト大)無断転載禁止 家には家族分の食べ物しかないから、 イラスト 29 (イラストタッチでイラスト大)無断転載禁止 悪いけど、キリギリスさんにはあげる事が出来ません」 イラスト 30 (イラストタッチでイラスト大)無断転載禁止 と、言って、玄関を開けてくれませんでした。 イラスト 31 (イラストタッチでイラスト大)無断転載禁止 キリギリスは雪の降る野原の真ん中で、寒さに震えながらしょんぼりしていました。 おしまい ※この「アリとキリギリス」は、もとの寓話である「セミとアリ」から変化したお話です。 メッセージカード (イラストタッチでイラスト大)無断転載禁止 |
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