2024年8月26日の新作昔話
イラスト 02 (イラストタッチでイラスト大)無断転載禁止 むかしむかし、ハメルンという町に、どこからか数え切れないほどのネズミがやって来て、町のあちこちに住みついてしまいました。 イラスト 03 (イラストタッチでイラスト大)無断転載禁止 困った町の人たちはネズミ取りを仕掛けたり、毒(どく)のお団子をばらまいたりしましたが、ネズミはますます増えるばかりです。 イラスト 04 (イラストタッチでイラスト大)無断転載禁止 「こうなったら、ネコやイヌをたよりにするしかしかたがない」 イラスト 05 (イラストタッチでイラスト大)無断転載禁止 でもネコもイヌもネズミが多すぎて、ネズミを捕まえるどころかネズミたちに追いかけられるしまつです。 イラスト 06 (イラストタッチでイラスト大)無断転載禁止 そんなある日、一人の男が町へやって来て、こんな事を言いました。 イラスト 07 (イラストタッチでイラスト大)無断転載禁止
イラスト 09 (イラストタッチでイラスト大)無断転載禁止 「おお、願ってもない。千枚どころか、二千枚でもお払いします」 イラスト 10 (イラストタッチでイラスト大)無断転載禁止 男は外へ出ると、手にしていた笛(ふえ)を吹き鳴らしはじめました。 イラスト 11 (イラストタッチでイラスト大)無断転載禁止 するとあちこちの家からネズミたちが飛び出して、笛吹きの周りへ集まってきたではありませんか。 イラスト 12 (イラストタッチでイラスト大)無断転載禁止 「どうするつもりだろう?」 イラスト 13 (イラストタッチでイラスト大)無断転載禁止 町の人たちが見ていると、笛吹きは川の中へサブサブと入っていきました。 イラスト 14 (イラストタッチでイラスト大)無断転載禁止 ネズミたちもあとを追って川へ飛び込むと、そのまま一匹残らずおぼれ死んでしまいました。 イラスト 15 (イラストタッチでイラスト大)無断転載禁止 「やった! やった!」 イラスト 16 (イラストタッチでイラスト大)無断転載禁止 そこへ、笛吹きが戻って来て言いました。 イラスト 17 (イラストタッチでイラスト大)無断転載禁止 笛吹きは顔色を変えると、姿を消してしまいました。 イラスト 18 (イラストタッチでイラスト大)無断転載禁止 その時、どこかでリュウリュウと笛の音がひびきはじめました。 イラスト 19 (イラストタッチでイラスト大)無断転載禁止 笛吹きが町の広場のまん中で、笛を吹きはじめたのです。 イラスト 20 (イラストタッチでイラスト大)無断転載禁止 それと一緒に、あちらこちらの家から子どもたちが集まって来ました。 イラスト 01 (イラストタッチでイラスト大)無断転載禁止 「ややっ、子どもたちが笛吹きのあとを」 イラスト 21 (イラストタッチでイラスト大)無断転載禁止 大あわてで追いかけて行くと、山のふもとにあるほら穴のそばへやって来ました。 イラスト 22 (イラストタッチでイラスト大)無断転載禁止 笛吹きは笛を吹き鳴らしながら、ほら穴の奥へ入って行きます。 イラスト 23 (イラストタッチでイラスト大)無断転載禁止 「おーい、待ってくれ、待ってくれ」 イラスト 24 (イラストタッチでイラスト大)無断転載禁止 でももう遅く、岩が一人でに動きはじめたかと思うと、ほら穴の入り口をピッタリとふさいでしまいました。 イラスト 27 (イラストタッチでイラスト大)無断転載禁止 こうしてハメルンは、子どもの一人もいない町となってしまったのです。 おしまい ※ このお話は、疫病の怖さと約束の大切さを教えています。 おまけイラスト |
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