福娘童話集 > 日本民間故事 > 001-030 
      第 12話 
         (日本民間故事 012) 
          
         
うでをみがいた兄弟 (健全普通話版) 
事業有成的兄弟 
       
      ・日本語 ・日本語&中国語 
      
      むかしむかし、あるところに、仲のよい三人の兄弟がいました。 
        在很久很久以前、就有這麼一個地方、是住著了三名情比金堅的好兄弟。 
         
      ある時、一番上の兄さんが言いました。 
        一天呀、兄弟中的那名大哥他就說話了。 
         
      「わしらも、もう一人前の大人だ。これから旅へ出て、何か腕をみがいてこようではないか」 
        我們三兄弟現在也算是年紀不小了都、我看呀、這為了日後成家立業、身上不得不有個啥的一技之長呀、我呢、也是說想外出外出闖蕩了呀。 
         
      あとの二人も賛成し、三人は旅に出ることにしました。 
        就大哥的這個意見呀、其餘兩人是紛紛的認同、好傢伙、三人這就結伴一起外出闖蕩咯。 
       
      しばらく行くと、道が三つにわかれています。 
      大路上這就走了個一陣子吧、到了個路口、前面是分開了三條道。 
       
      そこで、一番上の兄さんが言いました。 
      這個時候呀、年齡最大的大哥他就說出了這樣一個看法。 
       
      「それじゃ、三人べつべつの道を行こう。三年たったらもどってきて、それぞれの腕前を見せっこしよう」 
      現如今呀、我感覺我們三人還是要分開的好呀、就各混各的、自謀生路、但就是這三年後、我們約定一個三年之期、到時候先回到這裡一起回老家、然後比比大家都在外面闖蕩出了個啥。 
       
      一番上の兄さんは、右の道を行きました。 
      就這樣呢、最右邊的道就由大哥是走了過去。 
       
      二番目の兄さんは、まん中の道を行きました。 
      老二呢、這就是選擇了中間。 
       
      すえっ子は、左の道を行きました。 
      然後呀、就是最小的那名弟弟、人家向左而去了。 
       
      それから、三年がたちました。 
      直接把時間來到這三年之後。 
       
      三人の兄弟は約束どおり、自分の家にもどってきました。 
      三位兄弟確實都是赴會了這一個三年之約、準備回到老家、就先都來到了當年的三叉路口、要來敘個兄弟情誼了。 
       
      一番上の兄さんが、すえっ子に聞きました。 
      這就由大哥主持、人家先是打探了打探了最小的那位弟弟。 
       
      「お前は、何を習ってきた?」 
      這些年你在外面是都混出了個甚麼本事呀? 
       
      「おら、散髪屋(さんぱつや)で腕をみがいてきた」 
      我呀、我可是在給人剃頭的老師傅一直學藝呢。 
       
      「なるほど。で、お前は何を習ってきた?」 
      這樣呀、對了、二弟你呢?你這些年又在外頭是學了甚麼呀? 
       
      二番目の兄さんに聞きました。 
      二弟給大哥就這麼一問吧。 
       
      「おらはかじ屋で、ウマの金ぐつを作る腕をみがいてきた」 
      我挑了家鐵匠鋪、拜入人老師傅門下、天天就都是在那敲著馬蹄鐵呢、對了、我的那個馬蹄、我還給人換過黃金的呢。 
       
      「なるほど、二人ともよくがんばったな」 
      這樣呀、你們兩人這不都還混的不錯嘛。 
       
      「それで兄さんは、何を習ってきた?」 
      那大哥你這麼多年都是在外頭給混出了個啥呀? 
       
      すえっ子が聞きました。 
      最小的那位弟弟就是這樣子的一問吧。 
       
      「おらは、侍屋敷で柔術(じゅうじゅつ)を習ってきた。どんなものだって投げとばせるぞ」 
      我?我混進了人家的武士大院、又在道場裡是苦練柔道呢、現在我的投技一絕、拋東西可厲害了。 
       
      「へえ、すごいなあ」 
      誒、是這樣呀、厲害厲害。 
       
      二人の弟が感心していると、ウサギがピョンピョンとかけてきました。 
      兩位弟弟紛紛稱讚大哥之際、此時就一隻毛茸茸兔子吧、它也是湊上前來看熱鬧了。 
       
      「よし、おらの腕前を見せてやる」 
      好呀好呀、剛好這就是一個我展示手藝的人好機會呀。 
       
      すえっ子は飛び出すなり、手に持ったハサミで、はねているウサギの毛をきれいにかりとってしまいました。 
      最小的那位弟弟、眼疾手快、連忙的就是把剪刀一掏、好傢伙、只見前一秒兔子先生還是毛茸茸蹦蹦跳呢、下一秒就是給自己整不明白、光禿禿。 
       
      もちろん、ウサギにはキズ一つありません。 
      當然、弟弟的這個手法他是十分之高明、全身上下、除了兔子先生的毫毛、是並沒有傷到人家的皮肉一分呢。 
       
      「おみごと!」 
      這可真棒! 
       
      一番上の兄さんと二番目の兄さんが、手をたたきました。 
      大哥和二弟看見了三弟的表現、這就紛紛都是拍手稱快呀。 
       
      するとそこへ、ウマに乗った人が通りかかりました。 
      而也就是這時呢、正好、有一個人他又是騎著馬兒通過了。 
       
      「ようし、今度はおらの番だ」 
      好好好、這次看我來大顯身手啦。 
       
      二番目の兄さんは飛び出すなり、歩いているウマの四本の足の金ぐつを、新しいのにとりかえてしまいました。 
      只見二弟是飛身向馬、然後呀、這馬它還不就是正都跑著跑著嗎?可跑著跑著這四個馬蹄竟然就是突然在下一秒變了顏色、四個馬蹄一下子就是變成了純金的啦。 
       
      あまりにも素早くて、ウマも乗っている人も、金ぐつをとりかえた事に気づきません。 
      因為這手法實在是太過於熟練、其實就連是騎馬的那個人自己、他自己都是不知道自己的馬兒輪胎是給人免費給換的呢。 
       
      「おみごと!」 
      厲害呀! 
       
      今度は、一番上の兄さんとすえっ子が手をたたきました。 
      這次呢、就只見是大哥和最小那位弟弟是對著二哥鼓起掌喝彩來了。 
       
      「二人とも大した腕前じゃ。やっぱり旅に出かけてよかった」 
      你兩人的這個本領可以說那都是太到家了呀、果然就這一躺出去的三年是十分的值得呀。 
       
      一番上の兄さんがよろこんでいると、きゅうに大雨がふってきました。 
      大哥還在這樣說著的時候、突然天空一下子就是下起了大雨。 
       
      弟たちが、あわててかけだそうとすると、 
      兩位弟弟呢、見勢不妙都紛紛準備躲雨去了、可這時呀。 
       
      「待て待て、ここはおらにまかせておけ」 
      停停停、這不還是有著我在嗎、都全部的全交給我把。 
       
      言うなり、一番上の兄さんはふりかかってくる雨つぶを、両手で素早くはねかえしました。 
      只見這時的大哥他是揚起了雙掌、就把這來自天空中的雨水是用手掌一舞一舞的給全部是搧走啦。 
       
      「おみごと、おみごと」 
      天啦天啦、這可太厲害啦。 
       
      言いながら弟たちは、一番上の兄さんのおかげで雨にぬれずに、家に帰っていきました。 
      就這樣呀、驚呼們的弟弟是依靠著大哥的這個神乎其神的掌功、最後的三人硬就都是一雨沒沾的就把家給回了。 
       
      家にもどった三人兄弟は、それからも自分の腕をみがいて、いつまでも仲良くくらしたという事です。 
      回到了老家團聚的三人、此後的三人還就都是一直在刻苦的磨練著自己的技藝、而三人的兄弟情義呢、也是長長久久、一直從未變呢。 
      おしまい 
        结束 
         
        ↓ ※オタク構文版 (翻訳者の改変意訳バージョンです) ↓ 
         
        うでをみがいた兄弟 
        五月雨掌 
      むかしむかし、あるところに、仲のよい三人の兄弟がいました。 
        到好久以前、這就關係好的三兄弟。 
         
ある時、一番上の兄さんが言いました。 
這天老大就幫話講了。 
 
「わしらも、もう一人前の大人だ。これから旅へ出て、何か腕をみがいてこようではないか」 
我現在人過也大了、想出個遠門、學個甚麼技術回來、當成個吃飯的傢伙、我看你們也差不多了。 
 
あとの二人も賛成し、三人は旅に出ることにしました。 
兩老弟覺得老大講的有道理、過就也跟到老大屁股後面一起出去混了。 
 
しばらく行くと、道が三つにわかれています。 
這就鋪蓋一捲、背井離鄉了、大路前面三條小路岔開到的。 
 
そこで、一番上の兄さんが言いました。 
老大就講了。 
 
「それじゃ、三人べつべつの道を行こう。三年たったらもどってきて、それぞれの腕前を見せっこしよう」 
前面現在三條路、我們走一起就一起夾卵、這就分開來、你走你的我走我的、三年之後回來這裡、看大家過都混到怎麼樣好吧?到時候好的扶差的。 
 
一番上の兄さんは、右の道を行きました。 
二番目の兄さんは、まん中の道を行きました。 
すえっ子は、左の道を行きました。 
這就一人一條路、左中右。 
 
それから、三年がたちました。 
好傢伙、三年啦。 
 
三人の兄弟は約束どおり、自分の家にもどってきました。 
三人都過來赴約了。 
 
一番上の兄さんが、すえっ子に聞きました。 
還是老大先開的口。 
 
「お前は、何を習ってきた?」 
問老弟這三年學會了甚麼。 
 
「おら、散髪屋(さんぱつや)で腕をみがいてきた」 
老弟講我這三年精通了洗剪吹、現在可以幫人剪頭髮了。 
 
「なるほど。で、お前は何を習ってきた?」 
二番目の兄さんに聞きました。 
這就又問老二、你那邊怎麼樣啦? 
 
「おらはかじ屋で、ウマの金ぐつを作る腕をみがいてきた」 
我到鐵匠鋪混到的、天天打馬蹄鐵。 
 
「なるほど、二人ともよくがんばったな」 
那你們現在都可以獨立了啊。 
 
「それで兄さんは、何を習ってきた?」 
すえっ子が聞きました。 
這就兩老弟問大哥、講老大搞得甚麼了。 
 
「おらは、侍屋敷で柔術(じゅうじゅつ)を習ってきた。どんなものだって投げとばせるぞ」 
老大講自己以後是想當條武士、這幾年一直到道場舞刀槍。 
 
「へえ、すごいなあ」 
二人の弟が感心していると、ウサギがピョンピョンとかけてきました。 
兩傢伙就講老大就是不同、眼光就是高、這時突然蹦出了一隻野兔。 
 
「よし、おらの腕前を見せてやる」 
老三這就講看我本事了。 
 
すえっ子は飛び出すなり、手に持ったハサミで、はねているウサギの毛をきれいにかりとってしまいました。 
手上剪刀一提、這就幫兔子理了個髮、身上毛全乾了。 
 
もちろん、ウサギにはキズ一つありません。 
「おみごと!」 
兔子這看到就光禿禿的、但全身上下就是㫘被剪刀戳到一下。 
老大老二這就直呼好。 
 
一番上の兄さんと二番目の兄さんが、手をたたきました。 
するとそこへ、ウマに乗った人が通りかかりました。 
拍手板的同時、有條傢伙騎馬過路了。 
 
「ようし、今度はおらの番だ」 
老二就講看我的。 
 
二番目の兄さんは飛び出すなり、歩いているウマの四本の足の金ぐつを、新しいのにとりかえてしまいました。 
跟到就是兩踋踵到馬身前、四個金蹄幫馬一上。 
 
あまりにも素早くて、ウマも乗っている人も、金ぐつをとりかえた事に気づきません。 
騎馬的人後面都驚了、這是哪個趁到自己還㫘發現的時候甚至就換了自己的輪胎啦? 
 
「おみごと!」 
今度は、一番上の兄さんとすえっ子が手をたたきました。 
等這手藝一施展、其餘兩兄弟只有拍手板啦。 
 
「二人とも大した腕前じゃ。やっぱり旅に出かけてよかった」 
老大就講這三年出去的是大家都值啦。 
 
一番上の兄さんがよろこんでいると、きゅうに大雨がふってきました。 
講完、突然天降大雨。 
 
弟たちが、あわててかけだそうとすると、 
「待て待て、ここはおらにまかせておけ」 
兩老弟都準備躲雨的時候、老大講了、莫慌!讓我來。 
 
言うなり、一番上の兄さんはふりかかってくる雨つぶを、両手で素早くはねかえしました。 
這就看到老大雙手天上一攡、幫要快滴到自己身上的雨用手那麼一㨐、雨過就這麼被㨐開了。 
 
「おみごと、おみごと」 
真他媽屌啊! 
 
言いながら弟たちは、一番上の兄さんのおかげで雨にぬれずに、家に帰っていきました。 
這就兩老弟驚呼大哥的絕技了、就這麼到天上下到大雨、只見大哥雙手到天上舞、三兄弟慢慢走到屋硬是滴水不沾。 
 
家にもどった三人兄弟は、それからも自分の腕をみがいて、いつまでも仲良くくらしたという事です。 
後面三條傢伙也是繼續專精自己的所長、時間長了、也是情義永不變。 
      おしまい 
          结束 
         
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