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福娘童話集 > 日本民間故事 > 001-030

第 20話
(日本民間故事 020)
美しい竜の娘

美しい竜の娘 (健全普通話版)
漂亮的龍女

日本語 ・日本語&中国語

♪音声配信(html5)
朗読者 : ひろりん

むかしむかし、知多湾(ちたわん→愛知県西部)の海の底に、親子三匹の竜がすんでいました。
在很久很久以前、於知多灣的水下就生活著一個三口之家、人家是住在海底的大龍跟小龍。

天気のいい静かな日の夕方などは、沖へでた漁師(りょうし)の舟が岬(みさき)をまわってくると、白い波がうちよせる岩の上に竜の親子がいるのが見られました。
在一個天氣爽朗的黃昏時分、出海的漁師打漁完回來準備向石礁這邊靠岸、突然就在海浪拍打著的一塊巨岩之上是看到了一家子大小龍了。

上半身だけ人間に姿をかえた竜の両親と、長い髪を腰のあたりまでたらした娘が、夕日の中で仲むつまじく語りあっているのです。
身為爸爸媽媽的大龍它們的上半身也和人類是一模一樣、小寶寶的那隻小龍、看起來是個女兒、它的頭髮都已經長到腰了、只見在黃昏的夕陽景色裡、這一家子是其樂融融的在那有說有笑呢。

ある年の、月の美しい日の事です。
時間到來某一年、這天是一個月光的明亮的夜晚。

この日は豊石神社(とよいしじんじゃ)のお祭りで、夜になると村や町からたくさんの若者たちが集まってきました。
也就是在今天、豐石神社這裡是舉辦了一個祭典的活動、到了夜晚之後、不論是街上的還是住附近的那些村裡年輕人、都是出了門過來這裡玩了。

若い男たちは海に入って身を清めたあと、ふんどし一丁で花火を夜空にうちあげて、お祭りをもりあげるのでした。
今天晚上的節日裝扮是讓所有男子都只穿上了一塊兜襠布這樣、先是大家跳入了海中之中洗淨身子、然後就又是夜空中點亮起了煙花、總之現場是十分的熱鬧非凡。

長い髪を腰までたらした竜の娘も、お祭りが見たくて姿を人間の娘にかえて神社へやってきました。
一身長髮及腰的裝扮的龍女姑娘、這次也是說為了湊一個祭典的熱鬧化成了人身、同樣跟大家一樣是進入這神社參拜參拜了。

そして時のたつのも忘れて、うちあげ花火や祭りばやしをたのしんでいましたが、そのあいだに海の水は、はるか沖合いまでひいてしまったのです。
可就是這次玩的太盡興、忘記了時間、興許就是這無比炫麗的煙火和各種現場節目太過於迷人、隨著時間一點點的流逝、岸邊的潮水也早就不知道是退到甚麼地方去咯。

竜の娘は帰る道がわからなくなってしまい、とほうにくれて砂の上でうつむいたまま泣いていました。
龍女姑娘失去了回家的路、沒有了一點辦法開始坐在了泥濘濘的海岸上痛哭。

その声をききつけたのか、一人の若い侍(さむらい)がやってきて、やさしい声でたずねました。
也許就是因為這陣淒絕的哀嘆吧、讓一位年輕的武士走過來之後用著十分和善的語氣是對龍女姑娘試圖提供起了幫助。

「なぜ、こんなところで泣いているのですか?」
為何你要坐在這種地方然後哭泣呢?

竜の娘はだまって顔をふせていましたが、若い侍は心配して、竜の娘をいたわりながら自分の屋敷へつれていったのです。
龍女姑娘不言、然後也是把頭抬的低低、這讓年輕的武士實屬也是難辦了起來、乾脆就哄著哄著是把人家給哄到了自己家裡面去了。

若い侍はお城の家老(かろう)の息子で、作之進(さくのしん)という青年でした。
人家這位年輕武士呀、他的爸爸身份可是國主大王的一位重臣家老呢、然後年輕武士自己的名字是叫做作之進。

竜の娘は人間の姿のまま、何日も屋敷にいました。
龍女是一直維持著人類的樣子就在這這個武士院子裡給住上了好幾天。

そして、やさしいもてなしを受けているうちに、作之進とふかく愛しあうようになりました。
可也就是這幾天吧、讓龍女是對作之進這位年輕人默默產生了好感、愛意也是慢慢萌芽起來的呢、這也是期間因為年輕人對自己的關愛與無微不至。

竜の娘は小夜衣(さよぎぬ)とよばれて、屋敷のだれからもやさしくされていました。
最後在這個家裡、龍女也有了自己的一個名字、那就是小夜衣、小夜衣呢、無論是誰、屋子裡面的頭對待小夜衣那就都是照顧呢。

けれども心の中では、いつも両親の事が心配でなりません。
可小夜衣的內心不安卻也是一天天的在累積增加著、那就是原本家中的父母、小夜衣很擔心他們會擔心自己。

月の美しい夜など、小夜衣は海辺にいって波の音に耳をかたむけると、元の竜にもどって両親のいる海の底へ帰ろうか、それともこのまま人間の姿で恋しい作之進と生きようかと、なやみつづけていました。
與一個月色優雅的夜晚、小夜衣是徘徊到了大海邊、聽著浪花波濤、猶豫著憂心著、自己是現在就變回龍的樣子回去了這大海之中回到父母的懷抱、還是就應該就這樣維持著人身並一直的留在左之進身邊呢、小夜衣做不出決定、只能是一味的苦惱。

けれど小夜衣は、作之進と別れることはできないと思いました。
苦惱到了最後依然是想回家、但小夜衣又瞭解自己的身邊不允許失去作之進、至少自己是做不出能夠離開的這件事。

「このままの姿で、いつまでも作之進さまのそばにいたい」
就這樣一直一直、我好想一直一直的陪伴在作之進卿的身邊。

小夜衣は、強くそう思いました。
小夜衣這個念頭已經是完全貫穿了自己的大腦。

それから何日かたった、ある朝の事です。
幾天之後過去、這次的時間是來到了一個清晨。

漁師が神社の近くの海辺に、下半身は竜で上半身が髪の長い、美しい女の人の死体が流れついているのを見つけました。
有漁師出海打漁時發現、就是在神社附近的海邊、一位漂亮女人的屍體正倒在了海岸被海水所沖刷著、仔細看、這是一位頭髮很長很長、然後下半身是龍的女子。

それは、かわりはてた小夜衣の姿だったのです。
小夜衣她是死掉了、於煎熬之中、現在死後的她也恢復了原本的龍身之姿。

おしまい
结束

↓ ※オタク構文版 (翻訳者の改変意訳バージョンです) ↓

美しい竜の娘
小夜衣

むかしむかし、知多湾(ちたわん→愛知県西部)の海の底に、親子三匹の竜がすんでいました。
到好久以前、這知多湾的海底就住到有三尾龍、一家三口。

天気のいい静かな日の夕方などは、沖へでた漁師(りょうし)の舟が岬(みさき)をまわってくると、白い波がうちよせる岩の上に竜の親子がいるのが見られました。
這天天晴、天就要快黑的時候、漁民泛舟也準備回程的時候、這就渡到一處岩岸、看到嵒頭上面有大小龍到玩。

上半身だけ人間に姿をかえた竜の両親と、長い髪を腰のあたりまでたらした娘が、夕日の中で仲むつまじく語りあっているのです。
這龍雖講也是人身、不過就只上半身是、夜色中就看到兩尾大龍跟小龍輕語、龍女的頭髮好長。

ある年の、月の美しい日の事です。
又有一年、是條月夜。

この日は豊石神社(とよいしじんじゃ)のお祭りで、夜になると村や町からたくさんの若者たちが集まってきました。
今天是節日、大家晚上搞活動、村裡年輕人就都往宮廟跑。

若い男たちは海に入って身を清めたあと、ふんどし一丁で花火を夜空にうちあげて、お祭りをもりあげるのでした。
去之前先到海裡面幫身上洗乾淨起來、到了地方開始放煙花、差不多就是這麼個流程、好熱鬧。

長い髪を腰までたらした竜の娘も、お祭りが見たくて姿を人間の娘にかえて神社へやってきました。
就是因為熱鬧啦、龍女也就想去看、拖到條好長的頭髮、都到腰上了也往神社趕。

そして時のたつのも忘れて、うちあげ花火や祭りばやしをたのしんでいましたが、そのあいだに海の水は、はるか沖合いまでひいてしまったのです。
看到看到光顧玩去了、都㫘注意時間、等到終於曉得要回去的時候、到海邊一看、退潮了、海水都延到好遠好遠的地方去了。

竜の娘は帰る道がわからなくなってしまい、とほうにくれて砂の上でうつむいたまま泣いていました。
這一下回不去了啦、龍女一下想不到了辦法、過就到沙灘邊上開始哭。

その声をききつけたのか、一人の若い侍(さむらい)がやってきて、やさしい声でたずねました。
邊上這也走過來一條武士、被龍女的哭聲吸引過來、問別個這是甚麼情況。

「なぜ、こんなところで泣いているのですか?」
也是開這條口了。

竜の娘はだまって顔をふせていましたが、若い侍は心配して、竜の娘をいたわりながら自分の屋敷へつれていったのです。
但是別個龍女不講話、聲也不作就光幫腦鬠佝到、武士想大晚上幫別個一個女的留這裡不好、就過幫人往自己屋裡一帶。

若い侍はお城の家老(かろう)の息子で、作之進(さくのしん)という青年でした。
武士是藩王重臣他兒、名字是作之進。

竜の娘は人間の姿のまま、何日も屋敷にいました。
龍女持續人形到別個屋裡也住有那麼幾日吧。

そして、やさしいもてなしを受けているうちに、作之進とふかく愛しあうようになりました。
感覺別個武士對自己蠻好的、竟然還喜歡上了。

竜の娘は小夜衣(さよぎぬ)とよばれて、屋敷のだれからもやさしくされていました。
這屋所有人都喊龍女小夜衣、對她的態度也跟武士一樣。

けれども心の中では、いつも両親の事が心配でなりません。
但龍女久留在此讓她心焦的事缺一直㫘停、那就是自己屋裡的兩條大龍要怎麼搞。

月の美しい夜など、小夜衣は海辺にいって波の音に耳をかたむけると、元の竜にもどって両親のいる海の底へ帰ろうか、それともこのまま人間の姿で恋しい作之進と生きようかと、なやみつづけていました。
月夜、龍女步到了海岸、聽波濤聲入耳、不曉得到底是該走還是該留、龍女兩個都想。

けれど小夜衣は、作之進と別れることはできないと思いました。
即便作出了決定、自己也作不了行動。

「このままの姿で、いつまでも作之進さまのそばにいたい」
小夜衣は、強くそう思いました。
龍女好想留到武士身邊。

それから何日かたった、ある朝の事です。
漁師が神社の近くの海辺に、下半身は竜で上半身が髪の長い、美しい女の人の死体が流れついているのを見つけました。
漁夫去海邊打漁、看到一條頭髮好長的女的死到海邊的、上半身是人下半身是龍。

それは、かわりはてた小夜衣の姿だったのです。
這便是龍女最後的結末。

おしまい
结束

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