福娘童話集 > 日本民間故事 > 001-030 
      第 27話 
         (日本民間故事 027) 
          
         
泉小太郎(いずみこたろう) (健全普通話版) 
      泉小太郎 
       
      ・日本語 ・日本語&中国語 
      
      むかしむかし、松本平(まつもとだいら)の放光寺(ほうこうじ)という里に、洞(ほら)じいと呼ばれる老人がいました。 
        在很久很久以前、於松本平放光寺的村子裡、有一位叫做洞爺的老人是住在了這裡。 
         
      ある日のこと、釣りに出かけた洞じいは、湖のほとりで赤ん坊を見つけました。 
      有一天呢、洞爺他就出門去釣魚、這時就在湖邊是把一個嬰兒給看到了呢。 
       
      「おうおう、こんなところになぜ赤ん坊が」 
      天啦天啦、會甚麼這裡會出現一名小嬰兒呀。 
       
      そっと抱き上げると、突然、湖の中から竜が姿を現わして、 
      洞爺這時就一把抱起了嬰兒、突然、湖面之中是有一條龍的身姿顯現了。 
       
      「その子の名は、泉小太郎(いずみこたろう)です。私はわけあって竜の姿をしておりますが、小太郎が十二才になったら犀乗沢(さいのりざわ)の淵まで迎えに参ります。どうかそれまで小太郎を育てて下さい」 
      這個孩子的名字就叫做泉小太郎、我出於特定的原因雖以龍身化現、但這也是有著其中緣由、還請務必的帶我暫且先養育這這個孩子、屆時小太郎十二歲之際我便就會在犀乗沢淵那天等待著他的歸來。 
       
      と、言うと、再び水の中に沈んでしまいました。 
      龍說完後、沈入水中了。 
       
      それ以来、洞じいは小太郎を大事に育てました。 
      而也就自這件事發生之後吧、洞爺也是確實的有在用心的天天照顧好小次郎這樣。 
       
      小太郎はすくすくと成長して、やがて十二の春を迎えたある晩のこと、洞じいは小太郎を呼んで話しを始めました。 
      眼看著小太郎一天天的長大、而最終也是來到了人家十二歲的那個春天、在一個夜幕來了夜晚時分、洞爺是把小太郎給叫到了自己身邊然後說道了。 
       
      小太郎の母が竜であること、犀乗沢で小太郎を待っていること。 
      說了其實小太郎的母親就是一尾真龍、而現在也正在犀乗沢盼著小次郎的歸來。 
       
      小太郎は考えた末、洞じいに別れを告げて犀乗沢へと出かけて行きました。 
      小太郎最後思考了很久、告別了洞爺、選擇了自己要前往犀乗沢。 
       
      やがて淵にたどり着いた小太郎は、 
      終於等到了地方之後。 
       
      「おっかさん、おっかさん」 
      媽媽、媽媽。 
       
      と、水面に向かって何度も母を呼びました。 
      小太郎就是這樣的一直朝著水中在呼喊母親。 
       
      すると静かな湖面から、竜が姿をあらわしたのです。 
      一下子、之前還是平靜著的湖面、一下就是浪花洶涌的飛出了一條龍。 
       
      竜は小太郎を見ると、涙をこぼしました。 
      龍是看向了小太郎、然後開始了淚流滿面。 
       
      「小太郎、よく来てくれました。私は諏訪大明神(すわだいみょうじん)の化身、この湖を切り開いて土地を作るためにつかわされたのです。お前を人の世で育てさせたのもそのため、どうか私に力を貸しておくれ」 
      小太郎、你總算是來了呀、我實是為諏訪大明神對的分靈、任務也就是使這湖泊、得以能夠使底下的土地可以被耕耘、交託你給人類照顧然後得以長大也都就是為了這一天呀、現在就來助我一步之力吧。 
       
      小太郎は母竜の話を聞き終わると、大きくうなづきながら、 
      小太郎就是在聽完了母親的這番話後深深的點了點頭。 
       
      「おっかさん、よくわかった。おら、手伝うよ」 
      と、承知して、さっそく母竜の背中にまたがりました。 
      媽媽、我知道啦、我現在就也來幫你忙啦。 
      小太郎決意一出、然後便就是登上了龍背。 
       
      やがて母竜は小太郎を乗せると、ゆっくりと湖の中を泳ぎ回ります。 
      就這樣呢、母龍是乘載著小太郎開始在湖內一圈圈的來回徘徊。 
       
      そして、ひとつの岩に見当をつけると、勢いよく体ごとぶつかっていったのです。 
      然後呀、對準一塊大石就是勢頭很重的強勢衝撞了過去。 
       
      母竜は何度も何度も岩に体当たりして、その度に裂けた傷口から血が吹き出しました。 
      母龍好幾次就這樣的持續著撞擊眼前能看到的岩石、一此次的撞擊都是讓自己身體受傷流出了鮮血。 
       
      小太郎は母の背から、 
      此時的小太郎也在母親的背上為其助威。 
       
      「岩が動いた。もうひと息だ」 
      岩石又有開始鬆動啦、就是一口氣。 
       
      と、懸命に母竜をはげまします。 
      拼命的給母親加油鼓勁呢。 
       
      その言葉に力を得たかのように、母竜は最後の力をふりしぼって、 
      就好像小太郎為母親的助威使其是獲得無比的一股力量一般、母親又是繼續的拼出了最後一博。 
       
      ドーーン! 
      噼裡啪啦! 
       
      と、岩に体をぶち当てました。 
      這又是岩石撞擊在石頭上的聲音。 
       
      すると、あたりをゆるがすような音と共に岩が地響きをたてて崩れ落ちて、湖の水が一気に流れ出ました。 
      於是乎這就發生了個啥呀、伴隨著四處的地動山搖、大岩也是眼看著崩裂瓦解、湖水也伴隨著一併涌出。 
       
      こうしてあとには、広い広い土地が現れたのです。 
      就這樣呀、片刻之後便就是一片片寬闊又肥沃的土地出現咯。 
       
      けれども小太郎と母竜はどこへ行ってしまったのか、その姿はどこにもなかったそうです。 
      可就是功成之際小太郎卻和母龍也一併是消失了蹤影、沒人知道他們到底是去到甚麼地方了。 
       
      大町市仏崎の観音寺には、この小太郎と母竜の霊がまつられているそうです。 
      就現如今的大町市仏崎觀音寺內中、去哪裡還是可以看到人家把小太郎以及母龍之靈是供養侍奉在內中呢。 
      おしまい 
        结束 
         
        ↓ ※オタク構文版 (翻訳者の改変意訳バージョンです) ↓ 
         
        泉小太郎(いずみこたろう) 
        泉小太郎 
      むかしむかし、松本平(まつもとだいら)の放光寺(ほうこうじ)という里に、洞(ほら)じいと呼ばれる老人がいました。 
        到好久以前這松本平放光寺邊上的街邊就住到條喊洞爺的老杆子。 
         
ある日のこと、釣りに出かけた洞じいは、湖のほとりで赤ん坊を見つけました。 
這天老杆子就提到杆子去湖裡面搞魚、到地方了看到一條小卵日到邊上玩。 
 
「おうおう、こんなところになぜ赤ん坊が」 
媽逼啊、有小卵日到邊上淫(音厭、婬意、逸、戲、遊)、幫老子魚都駭走完了啊。 
 
そっと抱き上げると、突然、湖の中から竜が姿を現わして、 
老杆子這就過去抱小兒了、也是講怕別個落水裡、這就一下湖裡面一尾龍出來了。 
 
「その子の名は、泉小太郎(いずみこたろう)です。私はわけあって竜の姿をしておりますが、小太郎が十二才になったら犀乗沢(さいのりざわ)の淵まで迎えに参ります。どうかそれまで小太郎を育てて下さい」 
這龍還幫人話過講了、也是先介紹一下這小兒是哪個、還有名字、名字就是喊泉小太郎、身份就是自己兒、這就又提要求了、讓別個老杆子幫自己的小兒帶到、別個十二歲的時候就過來接、地點就定到犀乗沢、還有自己不是龍、變成這樣子是有原因。 
 
と、言うと、再び水の中に沈んでしまいました。 
龍剛講完話這小兒就不要甩起老杆子了、好傢伙了、這魚也不要釣了、自己這一下變爹啦。 
 
それ以来、洞じいは小太郎を大事に育てました。 
老杆子雖講龍甚麼都㫘過、但還是一直幫小龍好生養到的。 
 
小太郎はすくすくと成長して、やがて十二の春を迎えたある晩のこと、洞じいは小太郎を呼んで話しを始めました。 
這就慢慢大了起來、十二歲這天也就差不多來啦、就是明早了、老杆子看時間差不多了、也是跟小卵日講了。 
 
小太郎の母が竜であること、犀乗沢で小太郎を待っていること。 
你媽是條龍、你也是條龍、你現在要去逽你媽、別個人就到犀乗沢等到的、懂? 
 
小太郎は考えた末、洞じいに別れを告げて犀乗沢へと出かけて行きました。 
小太郎也不曉得到底是懂㫘懂、想半天這到底是甚麼意思、考慮到差不多了、別了老杆子、一個人往犀乗沢去了。 
 
やがて淵にたどり着いた小太郎は、 
「おっかさん、おっかさん」 
と、水面に向かって何度も母を呼びました。 
小龍到了地就瘋狂喊媽、明明這人就㫘看到、又跑去水面對到水底下緊到喊。 
 
すると静かな湖面から、竜が姿をあらわしたのです。 
這就湖面激盪、裡面一條龍出來啦。 
 
竜は小太郎を見ると、涙をこぼしました。 
大龍幫小龍一看、這就眼睛水雙拋𣕅 
U+23545。 
 
「小太郎、よく来てくれました。私は諏訪大明神(すわだいみょうじん)の化身、この湖を切り開いて土地を作るためにつかわされたのです。お前を人の世で育てさせたのもそのため、どうか私に力を貸しておくれ」 
講自己為甚麼要留你到外面十二年之久啦、這就幫自己並非龍身而是諏訪大明神分靈的這事講了、自己非龍但是化龍又是為條甚麼啦、那就是為了開這條湖、現在我則需要你之力、當初留你到外面也是算到了這天。 
 
小太郎は母竜の話を聞き終わると、大きくうなづきながら、 
小太郎自己這就幫頭一點。 
 
「おっかさん、よくわかった。おら、手伝うよ」 
と、承知して、さっそく母竜の背中にまたがりました。 
騎到他媽背上幫忙去了、這就十二年之久原來就是為了今天變成龍騎士。 
 
やがて母竜は小太郎を乗せると、ゆっくりと湖の中を泳ぎ回ります。 
這又看到兒騎媽到這湖裡面遊啊遊、卷起條漩渦。 
 
そして、ひとつの岩に見当をつけると、勢いよく体ごとぶつかっていったのです。 
隨到水勢變化、水面底部的巨岩也是露頭了、龍好像就是為了逽這傢伙、對到就是一撞。 
 
母竜は何度も何度も岩に体当たりして、その度に裂けた傷口から血が吹き出しました。 
一下不行不起作用就繼續撞第二下、這就三四五六七、大龍也是被嵒頭反彈傷到了、有了傷口又噴出好多血。 
 
小太郎は母の背から、 
「岩が動いた。もうひと息だ」 
と、懸命に母竜をはげまします。 
兒就搞甚麼啦?到媽背上看、講嵒頭動了。 
要媽再假勁、再多撞幾下就有了。 
 
その言葉に力を得たかのように、母竜は最後の力をふりしぼって、 
ドーーン! 
と、岩に体をぶち当てました。 
媽這就又強行的去撞出最後一下、幫所有的勁都用上去了。 
 
すると、あたりをゆるがすような音と共に岩が地響きをたてて崩れ落ちて、湖の水が一気に流れ出ました。 
突然就是一陣天崩地裂的巨響、嵒頭碎啦、而湖水跟到也是著全數納入被巨岩抵住的空洞。 
 
こうしてあとには、広い広い土地が現れたのです。 
水一乾、這曾經的湖就變成一條坑、多出了這麼一塊土地。 
 
けれども小太郎と母竜はどこへ行ってしまったのか、その姿はどこにもなかったそうです。 
事一完、之後的媽和兒兩人也是從此消失了去、再也看不到了。 
 
大町市仏崎の観音寺には、この小太郎と母竜の霊がまつられているそうです。 
而後面大町市仏崎観音寺裡面則是幫他們兩傢伙奉到啦、人雖講不到了、也還是就過這麼到、到廟裡面供。 
      おしまい 
          结束 
         
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