福娘童話集 > 日本民間故事 > 061-090
第 70話
(日本民間故事 070)
お経をよむ木仏 (健全普通話版)
誦經的木佛
・日本語 ・日本語&中国語
むかしむかし、本郷竹町(ほんごうたけちょう)のあるお寺で、古い木仏をまつっていました。
在很久很久以前、於本鄉竹町的一處寺廟裡、供奉著一尊古老的木佛。
ある年の事、だれもいない本堂から、にわかにお経をよみあげる声が聞こえてきたのです。
事情發生在某一年、先是在一個人都沒有正殿內、莫名其妙的是突然有人聽到了誦經的聲音。
さあ、寺中は大騒ぎで、坊さんたちも小僧さんたちも、みんな本堂に集まってきました。
就這事一出啦、造成了是寺廟內的很大轟動、無論是大小和尚的所有人、全都是匯聚到了這正殿內瞭解狀況來啦。
そこらを見まわしましたが、あやしい者はいません。
就說說調查了一圈之後的結果、那就是並沒有發現甚麼可疑的人物呀。
ただ一人、木仏さまが静かに座って、お経をよんでいるのです。
只是呀、一尊木佛端坐在那、也是自他的身體之中傳出了聲響呢。
「ありがたや、ありがたや」
大吉大利、大吉大利呀。
と、坊さんたちは手をあわせて、念仏をとなえました。
和尚們一個個都感激壞了、連忙是雙手合手的頂禮起了木佛。
この話は、あっという間に江戸中に広がりました。
也就是這麼的一個奇聞逸事、很快的呀、以很快的速度就是也在江戶之中是給流傳開來咯。
「木仏さまが、お経をよまれるとは不思議な事じゃ」
木佛菩薩竟然是會唸經、真是太不可思議咯、稀奇稀奇呀。
「おまいりすると、ご利益があるかもしれん」
咱們就也是去拜拜人家吧、說不定就能走了大運呢。
と、いうわけで、あちこちから、おまいりをする人が押し寄せて来ました。
各方流言四起的一個結果、那就是大家都爭著我我我的、一個個是爭先恐後的去給這木佛菩薩燒起了許願的香火錢。
それで寺の前には市が立つし、茶店までがならぶほどのありさまです。
最後就是導致了寺廟裡面好不熱鬧呀、是人流量聚集、商販了抓住了商機都在大廟門口附近是站著攤位把攤子都給擺起來、做起生意來了、總之就是一排排的茶水鋪子並排林立。
さて、ある晩の事。
好啦、現在就說說一個傍晚吧。
一人の男がこの不思議な木仏さまを盗み出そうと、寺に忍び込みました。
有一人男人吧、他是小偷、於黑夜風高夜是潛入了寺廟、就是準備要盜走這樣不可思議的木佛。
ろうそくのあかりでてらして見ると、木仏さまは、だまってすわっています。
黑燈瞎火但是可以透過自己帶來並點燃的蠟燭光亮、能看清楚現在的木佛菩薩就是在好好的坐在那裡呢。
「よしよし、これを物好きな金持ちに売れば、一財産が出来るぞ」
好呀好呀、這麼一個好寶貝、你說這要是讓我給倒賣了去、那可還不得發大財呀。
あかりを消した男は、そーっと、仏さまをかかえました。
等男子吹熄了蠟燭、好、開始辦事、木佛就是給自己一抱一抬呀。
するとにわかに、お経がはじまったのです。
結果開始不對勁了呀、是人家這突然開始念起經文來咯。
「ギャーッ!」
啊啊啊啊!
どうぼうは思わず仏さまをはなして、飛び上がりました。
這一下神佛真的顯靈是嚇壞了前來的小偷、兩腿一拔這木佛誰還敢要呀、連忙鬆手就是飛奔。
そして、はれあがった顔をおさえて、泥棒は逃げてしまいました。
跑的時候人家的臉上還不甚麼為何是腫起了一大塊、人家逃跑的時候都還是捂著自己的那個臉上的疼痛的傷口呢。
この話しが寺社奉行(じしゃぶぎょう)の耳に入り、奉行所ではさっそく役人を出して、詳しく調べさせることにしたのです。
這件事情直到是越傳越邪門的驚動了身為官老爺的奉行官府大人、人家是派出了衙役、就是說要親自瞭解瞭解這個狀態、把它究竟是怎麼回事調查出個實情為止。
役人が恐る恐る木仏に近づいて、じいっと耳をすますと、たしかにお経をよむ声がします。
官差遇上這事也是害怕呀、是謹慎的小心翼翼靠近了木佛、好好的真用耳朵細細的聆聽一下吧、還別說、就真是有那麼個在誦經的聲音在木佛上發出呢。
「これは、不思議だ」
天啦、這也太神奇不可思議了吧。
「ほうってはおけん」
天啦、這種事情我們可不能坐視不管。
「原因をつきとめねば」
對呀、我們就必須要找出它的原因才行呀。
役人たちの言葉を聞いた和尚さんは、びっくりして、
聽到了、幾位幾位官老爺的談話、方丈也是連忙是給嚇到。
「どうか木仏さまに、手荒な事はなさいませぬように」
不不不、就這個木佛菩薩、還請你們不要胡亂的去冒犯他呀。
と、しきりに頼みます。
方丈還想讓人手下留情一下子呢。
しかし役人は、よってたかって木仏を台からひきずりおろすと、
但是這些個官差根本就不吃你這一套、幾個人合手就是將其把台子上一抬。
「えいっ!」
給我去!
と、ばかり、床の上に押し倒しました。
好傢伙、直接是給人家推倒到這地板上面去咯。
すると、
然後不到片刻呀。
ブーン!
ブーン!
嗡嗡!
嗡嗡!
と、ものすごい勢いで、たくさんのハチが飛び出したのです。
一大群這不就是小蜜蜂的東西給你四處的飛了出來嗎。
実はこの木仏はハチの巣になっていて、ハチの羽音が木仏の中で響いて、お経をよんでいるように聞こえたのでした。
原來、其實呀、就是這個木佛被人家小蜜蜂看中、是把它當成了一個蜂巢的家、小蜜蜂的翅膀在木佛裡面一扇呀、那聲音聽起來感覺就好像是木佛把經文念起來了一樣呢。
おしまい
结束
↓ ※オタク構文版 (翻訳者の改変意訳バージョンです) ↓
お経をよむ木仏
馬蜂窩
むかしむかし、本郷竹町(ほんごうたけちょう)のあるお寺で、古い木仏をまつっていました。
到好久以前這本郷竹町的廟裡面就相傳有一尊木菩薩。
ある年の事、だれもいない本堂から、にわかにお経をよみあげる声が聞こえてきたのです。
有年廟裡發生了一件怪事、這就大佛前面一條人都㫘得、卻莫名聽到佛堂內中傳出詠經聲。
さあ、寺中は大騒ぎで、坊さんたちも小僧さんたちも、みんな本堂に集まってきました。
這鬼案子一出一條廟都慌了、全部都跑佛堂看下子到底是哪個啦。
そこらを見まわしましたが、あやしい者はいません。
ただ一人、木仏さまが静かに座って、お経をよんでいるのです。
大小僧眾全部聚集佛堂、甚麼鬼影都㫘看到、一切如常啊、但就是這個時候唸經的聲音還是繼續到的。
等到眾人一起幫視線轉到一尊擺到的木佛。
「ありがたや、ありがたや」
と、坊さんたちは手をあわせて、念仏をとなえました。
這就都以為自己懂了、原來發出聲音的是這傢伙啊、全部一起到那裡菩薩顯靈的叫叫叫。
この話は、あっという間に江戸中に広がりました。
木人唸經這事少有、一下也是到江戸街上傳開了。
「木仏さまが、お経をよまれるとは不思議な事じゃ」
「おまいりすると、ご利益があるかもしれん」
と、いうわけで、あちこちから、おまいりをする人が押し寄せて来ました。
傳到後面就變成了廟裡面出了尊活菩薩、拜他有功德、大家爭先搶後的一個個全廟裡面貢香火去了。
それで寺の前には市が立つし、茶店までがならぶほどのありさまです。
さて、ある晩の事。
一人の男がこの不思議な木仏さまを盗み出そうと、寺に忍び込みました。
這信徒一多人就也多、人多的地方就有錢賺、別個茶店老闆都幫店子開到廟門口來了。
但就有天晚、一條男的動了這木佛的念想、準備幫它謀了去、轉手發大財。
ろうそくのあかりでてらして見ると、木仏さまは、だまってすわっています。
偷溜進廟中、四下環顧、看㫘人快幫小木人幫自己衣服裡面一套、搞這事之前還先點根蠟燭幫木佛照仔細起來、莫看錯了。
「よしよし、これを物好きな金持ちに売れば、一財産が出来るぞ」
這一下爽啦、肯定你媽批值好多錢、我這一賣絕對發財!
あかりを消した男は、そーっと、仏さまをかかえました。
するとにわかに、お経がはじまったのです。
「ギャーッ!」
蠟燭一吹、這烏漆麻黑的哪個曉得菩薩就到自己懷裡啦、直接走就完事了、但就是一下、男的肚子裡面開始唸經了。
どうぼうは思わず仏さまをはなして、飛び上がりました。
そして、はれあがった顔をおさえて、泥棒は逃げてしまいました。
就這麼一下人徹底慌了、怕人來、木佛一甩、趕快跑命、走之前還用手幫臉好生唔起來、仔細看、男的臉上已經腫的全是包了、至於為甚麼就不曉得了。
この話しが寺社奉行(じしゃぶぎょう)の耳に入り、奉行所ではさっそく役人を出して、詳しく調べさせることにしたのです。
後面廟裡出賊頭的事也是驚動了官差、報官才㫘好久、這就大屁股先派出幾個小屁股去摸個大概。
役人が恐る恐る木仏に近づいて、じいっと耳をすますと、たしかにお経をよむ声がします。
等到衙役到場、看到這木佛是自己也怕、因為你耳朵仔細處到木佛邊上聽、還真是他媽有聲音啦。
「これは、不思議だ」
「ほうってはおけん」
「原因をつきとめねば」
幾個查案子的人這就快要相信鬼神了。
到那裡不可思議。
但人好奇心重、硬要幫你這口菩薩裡面的名堂搞清楚起來、看是條甚麼鬼。
役人たちの言葉を聞いた和尚さんは、びっくりして、
「どうか木仏さまに、手荒な事はなさいませぬように」
と、しきりに頼みます。
大和尚就站到官差面前看他們辦案、聽講要驗下子這木佛一下是好激動、到那裡求講萬萬不能幫這傢伙拆了去。
しかし役人は、よってたかって木仏を台からひきずりおろすと、
「えいっ!」
と、ばかり、床の上に押し倒しました。
すると、
ブーン!
ブーン!
と、ものすごい勢いで、たくさんのハチが飛び出したのです。
但別個管雞巴啊、台子上面的木菩薩直接就是手上一取、猛到對到地上開始𢴈了。
這一甩還有用啊、直接是稀爛、就看到裡面一大潽蜂子開始往外冒了。
実はこの木仏はハチの巣になっていて、ハチの羽音が木仏の中で響いて、お経をよんでいるように聞こえたのでした。
這過一下真相大白啦、原來是蜂子看中了這木佛、到別個裡面築了巢、木佛之所以會叫、其實是蜂子到裡面的嗡嗡聲。
おしまい
结束
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