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福娘童話集 > 日本民間故事 > 061-090

第 80話
(日本民間故事 080)
弥藤次荒神(やとうじこうじん)

弥藤次荒神(やとうじこうじん) (健全普通話版)
彌藤次荒神

日本語 ・日本語&中国語

むかし、江戸時代末頃、出石藩(いずしはん→兵庫県北部)に弥藤次(やとうじ)という怪力の男がいました。
在很久以前、於江戶時代末期的出石藩就有著這麼一個叫做彌藤次的天生怪力猛男子。

話によると小指程の太さの長い鉄火ばしを両手に持って、わら縄をなう様に結ぶ事が出来たそうです。
聽人家說差不多就是小拇指那麼粗程度的火鉗、是可以直接給彌藤次這傢伙給擰成一條麻花似的麻繩鐵鏈。

そんな怪力男ですから城でも重宝がられて、参勤交代の行列の時などは行列の先頭に立って先払いをしたそうです。
因為人家是力大無比是個優秀人才、所以住城池裡面的大王它就器重、出去參勤交代的走隊列時每次都是讓這個彌藤次當那個走在大部隊最前面的一員大頭兵呢。

当時、江戸までの道筋には乱暴なならず者が多かったので、弥藤次にはもってこいの仕事でした。
還有其實就是當時的江戶街上也蠻混亂的、就是打架鬥毆這些暴力傷人事件可謂是一點也不少、而彌藤次呢、他就是專門管這些個給人喬事的。

ところがある日の事、弥藤次に恨みを持つ者から覚えのない罪をきせられて、打ち首という重罪を申し渡されたのです。
但是不走運、有天一位嫉恨著彌藤次的仇家是找上了他的茬、在他背後捅刀子、是給人家告發了一個莫須有的罪名、就這罪名實在是太大、被押送後都發現是要掉腦袋的。

その日は朝からどんよりとした、とても気味の悪い天気でした。
這天的天空是很陰暗的、總之就是瀰漫著一股不祥的死之氣息。

後ろ手に縛られた弥藤次に、役人が尋ねました。
此時的彌藤次已經是被人在背後綁上了雙手、行刑人他問了。

「最後の望みはないのか? 食いたい物があれば、用意してやるぞ」
說吧、你最後的一個心願?有沒有想要吃個甚麼好點的呀、都給你搞過來。

「何も望みはありませぬ。ただ、この世の名残りに、出石川(いずしがわ)の水を飲ませていただきたい」
不了、我現在心如死灰、但是我的心中還有掛念、帶我去家的地方、就到出石川飲一口最後的故鄉水吧。

「そうか、なら望みを叶えてやろう」
行、滿足你啦。

役人は、弥藤次を川辺へと連れて行きました。
差人們動身、開始把彌藤次是帶往了河水邊。

弥藤次は後ろ手に縛られたまま、はいつくばって水面に顔を近づけると、
因為彌藤次的後手被綁、所以只能是彎著腦袋用自己的頭去低著吸水。

ザブン!
撲通!

と、川の中に飛び込んだのです。
但給他這樣一玩吧、人家是跳河入水了。

「逃げた! 弥藤次が逃げたぞ!」
跑啦!犯人彌藤次他跑啦!

役人たちは慌てて弥藤次を探しましたが、どうしても見つける事が出来ませんでした。
官差們現在全慌了呀、趕快的去看看這人是跑甚麼地方去啦、但就是無論如何也找不到、人家一跳下河就沒影了。

一方、弥藤次は後ろ手に縛られたまま、千メートルも先にある水門まで無事に逃げ切ったのです。
這另一方面的彌藤次、其實下水的他的雙手也還是維持著的那個被反綁的狀態、但就是人家本事通天、竟然還是能下手之後直接就遊到了這千米之外的水門去了。

「はあ、はあ。ここまで来れば、もう大丈夫だろう。無実の罪で死んでたまるか」
天啦天啦、跑到這來總算是安全了吧、我怎麼會可能甘願給人冤枉死呀。

ところが運の悪い事に、たまたま近くにいた老婆に見つかってしまったのです。
可惜呀、這人吧、他運氣就不好、不巧走過來了一位老婆婆、人家是把這彌藤次給看到咯。

「頼む。おれは無実なんだ! どうかこのまま見逃してくれ!」
喂喂喂、我是無辜的!還請千萬是不要告發我呀!

弥藤次は必死で頼みましたが、老婆はすぐに弥藤次の事を役人に知らせました。
彌藤次交待了老婆婆要手下留情自己只是無辜的、可老婆婆她不、衙門一跑立馬就是告知了官老爺們一個現在就是說彌藤次他的下落。

そして弥藤次は、駆けつけた役人に橋の上から槍で突かれて死んでしまったのです。
這下沒輒了、趕來的一隊隊人馬是用著長槍頭最後是在一座橋樑之上刺死了彌藤次。

それからというもの、あの老婆の住む村には良くない事が次々と起こりました。
也就是有這麼一個起因在、就是日後老婆婆所居住的那個村子、是開始了反常的災禍連連。

みんなは弥藤次のたたりと恐れて、村に小さな祠が建てました。
大家都開始害怕起了彌藤次的亡魂、感覺這就是他的不甘願在作祟、村子們就為人合力是修建起了一個小祠堂給供奉著。

それが今も出石川(いずしがわ)の中流の床尾(とこお)のふもとを下ったあたりにある、弥藤次荒神(やとうじこうじん)という祠だそうです。
就今天的出石川中流的床尾山麓下去點附近、就這個地方呢、彌藤次荒神的小祠堂它就是建立在了這裡呢。

おしまい
结束

↓ ※オタク構文版 (翻訳者の改変意訳バージョンです) ↓

弥藤次荒神(やとうじこうじん)
惘忶案子

むかし、江戸時代末頃、出石藩(いずしはん→兵庫県北部)に弥藤次(やとうじ)という怪力の男がいました。
江戶時代末期、出石這地方有條男的天生神力、別個名字喊弥藤次。

話によると小指程の太さの長い鉄火ばしを両手に持って、わら縄をなう様に結ぶ事が出来たそうです。
他力氣大到有甚麼地步啦、不是有火鉗這條東西啊?他可以幫條鋼筋那麼粗的條火鉗、像絞麻花糖樣的扭成死結。

そんな怪力男ですから城でも重宝がられて、参勤交代の行列の時などは行列の先頭に立って先払いをしたそうです。
這一下就等於出了條精英怪、國家的勞動楷模、有甚麼活動要走隊列的時候都是讓他走頭、充當這條頭龍。

当時、江戸までの道筋には乱暴なならず者が多かったので、弥藤次にはもってこいの仕事でした。
而當時其實這治安也不怎麼好、弥藤次因力氣大被人相中作了公職這事情也多。

ところがある日の事、弥藤次に恨みを持つ者から覚えのない罪をきせられて、打ち首という重罪を申し渡されたのです。
但有天弥藤次腦鬠上面來了莫須有的重罪、這案子肯定是條要砍腦鬠的程度、就等過幾天下你頭了、也是講出門在外喬了太多事、也結了好多仇、是有人故意要害弥藤次。

その日は朝からどんよりとした、とても気味の悪い天気でした。
這就砍腦鬠的當天、今天這天氣都還不好啦、陰沈沈的。

後ろ手に縛られた弥藤次に、役人が尋ねました。
「最後の望みはないのか? 食いたい物があれば、用意してやるぞ」
弥藤次這時已經被包粽子了、馬上就要變刀下亡魂。
屠夫這就問了、來碗斷頭飯啊?要吃甚麼都讓你講、最後幫你搞舒服起來。


「何も望みはありませぬ。ただ、この世の名残りに、出石川(いずしがわ)の水を飲ませていただきたい」
算了、都要死了、我就最後想去我門口河頭邊吃口故鄉水。

「そうか、なら望みを叶えてやろう」
那就讓你吃。

役人は、弥藤次を川辺へと連れて行きました。
弥藤次は後ろ手に縛られたまま、はいつくばって水面に顔を近づけると、
ザブン!
と、川の中に飛び込んだのです。
幾條公職幫弥藤次一提帶河頭去了。
反正包粽子了不怕你跑、就看弥藤次的臉處進了水面。
好傢伙、翻個跟頭栽進去了。


「逃げた! 弥藤次が逃げたぞ!」
跑啦!犯人想跑!

役人たちは慌てて弥藤次を探しましたが、どうしても見つける事が出来ませんでした。
幾條傢伙快點從水裡面提人啦、但就這麼幾十秒人是徹底不見了去、連條影子都㫘得。

一方、弥藤次は後ろ手に縛られたまま、千メートルも先にある水門まで無事に逃げ切ったのです。
這邊也是真厲害、全身被包粽子的狀態、光憑兩條踋竟然已是遊到了千米之外。

「はあ、はあ。ここまで来れば、もう大丈夫だろう。無実の罪で死んでたまるか」
就你們幾條還想幫爹獻了啊!老子要幫冤枉我的傢伙人先逽到起來。

ところが運の悪い事に、たまたま近くにいた老婆に見つかってしまったのです。
但可惜人有點背時、這上岸分分鐘、就被條到河邊來洗衣服的老婆子過看到了。

「頼む。おれは無実なんだ! どうかこのまま見逃してくれ!」
怕老婆子告狀、通報自己還可以領賞、跟到講自己是冤枉、要人過自己時間讓其能緩歸這次危機、千萬莫要去作這虧心事啊。

弥藤次は必死で頼みましたが、老婆はすぐに弥藤次の事を役人に知らせました。
但是弥藤次越是求、老婆子就覺得這錢越多、心想別個肯定就是條殺人犯、自己這是作好事、反手就是幾錘子一敲、走入衙門幫弥藤次賣了。

そして弥藤次は、駆けつけた役人に橋の上から槍で突かれて死んでしまったのです。
等到幾隊人馬一來、這下還人手佩傢伙的、弥藤次就這麼死到亂槍叢中啦。

それからというもの、あの老婆の住む村には良くない事が次々と起こりました。
みんなは弥藤次のたたりと恐れて、村に小さな祠が建てました。
這事之後婆子住的村裡面就天天發生鬼事、有人講這就是別個弥藤次的亡靈來鬧。
㫘辦法大家都怕啦、跟人修了個小廟求人安息了。


それが今も出石川(いずしがわ)の中流の床尾(とこお)のふもとを下ったあたりにある、弥藤次荒神(やとうじこうじん)という祠だそうです。
現在這出石河邊上的床尾山麓底下弥藤次荒神祠也就是這麼來的。

おしまい
结束

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